長野電鉄(長野市)は24日までに、3月末で廃止した屋代線の跡地について、早ければ10月から線路や架線、駅舎などの鉄道施設の撤去作業に着手する意向を長野、須坂、千曲の沿線3市に伝えた。同社は昨年、鉄道施設を含めた跡地の一括無償譲渡を3市に申し入れたが、「今のままの状態での跡地利用は難しいと判断した」(企画部)と説明している。 跡地をめぐっては、須坂市と千曲市が両市内の跡地はそれぞれ全て譲り受け、道路などで活用することを検討。長野市は具体案を示していない。 須坂市の三木正夫市長が24日の定例会見で、長野電鉄から21日に撤去の意向が伝えられたと明らかにした。三木市長は同市内の跡地について、自動車道や自転車道など、道路として活用することを検討していると説明。譲渡受け入れの意向を伝える時期は、3市で歩調を合わせることが望ましいとの考えを示した。 3市にわたる旧屋代線は延長約24・4キロで、跡地