文化系統学への招待―文化の進化パターンを探る [編著]中尾央・三中信宏 系統樹と聞くとまず生物進化を想起する。共通先祖から枝別れしていく、樹(き)を思わせる図は有名だ。最近、系統探求の方法を生物以外に使う動きが盛んになり「文化系統学」の旗が掲げられた。 注釈が必要だ。実は進化論より古くから別の分野で系統学があった。文献学や歴史言語学で磨かれてきた、写本や言語の系統を明らかにする方法がそれだ。それらは驚くほど似たものに収斂(しゅうれん)しており、一般的な科学の方法として認識すべきだという。 アブダクションという推論法が重視される。手に入る限られた知識を、最もよく説明する理論を採用する。例えば恐竜の系統は既存の化石から推し量る。新しい化石が発掘されると、当然再検討される。物理法則的な厳密性には欠けるが、絶えず最良の仮説を探し、新しい証拠が出れば更新する点でやはり科学的だ。 本書で語られるのはこ
こう言い換えろ→論文に死んでも書いてはいけない言葉30 読書猿Classic: between / beyond readers を書いたとき、「あとは穴埋めしたら論文を出力してるものが作れないか」みたいな話があったので、作ってみた。 何であれ、文章を書く骨法は、書きたいことではなく、書くべきことを(そしてそれだけを)書くことである。 問題は何を書くべきかであるが、幸いにして、論文については後述するようにほとんど決まっている。 結論から言えば、以下の表を埋めていくだけで、論文の骨組みができあがる。 必要な項目は揃い、しかるべき順序で並ぶ。 論文穴埋めシート こんな簡単な穴埋め表がこれまであまり取り上げられなかったのは、わざわざ作るまでもないことも勿論あるが、その他にも次のような理由がある。 つまり、こうした穴埋め表が、 あなたは論文が書けないのではない。 研究ができないのだ。 という目の当
では前回のつづき。チンプの知的能力について。 チンプの記憶力 タッチパネルを使ったチンプの記憶力テスト。画面のランダムな位置に、1〜8までのアラビア数字が映し出される。すると、チンプは1から順番に手つきよく画面をタッチして消していく。つまり、チンプはアラビア数字が順番を表すことを理解していることがわかる。 次に やはり画面のランダムな場所に1〜8のアラビア数字が映し出されるのだが、1をタッチすると同時に2〜8の数字のうえに■が重ねられて隠される。しかし、チンプはものともせずに2〜8の数字を間違えずに順番でおしていく。このテストを何回か行ったのを映像で見たが、数字が映し出されるとほぼノータイム(1秒以内)に1を押し、その後もノータイムでさくさくと間違いなく数字を押していく。 これ、僕にはとてもできない。 さらに やはり画面のランダムな場所に1〜8のアラビア数字が映し出されるのだが、今度は一瞬
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