ウクライナ・チェルノブイリ原発事故現場からほど近いプリピャチ(Pripyat)で、学校の床に散乱したガスマスク(2010年9月16日撮影)。(c)AFP/GENYA SAVILOV 【10月12日 AFP】「ようこそ、チェルノブイリへ」――。ガイドが、1986年4月26日に発生した史上最悪の原発事故の現場に観光客を案内する。手元の放射能測定器をちらりと見て、「放射能レベルは通常の35倍です」と告げる。 事故からほぼ25年。放射能で汚染されたチェルノブイリ(Chernobyl)は今、一大観光スポットとなっている。米経済誌フォーブス(Forbes)が「世界で最もユニークな観光地」の1つに選んだこともあり、2009年には約7500人が訪れた。入場料は1日160ドル(約1万4000円)だ。 ■廃虚の街にも ある日の風景。観光客を乗せた1台の小型バスが、特別な許可無く立ち入りを禁じている区域の入り口