貝殻島コンブ漁始まる 今年で50年 260隻一斉に (06/07 12:40) 初水揚げされた貝殻島のサオマエコンブ。流氷などの影響で生育が芳しくなく、漁師の表情もさえない=7日午前6時55分、根室市温根元漁港(桜井徳直撮影) 【根室】今年で50年の節目を迎えた北方領土・貝殻島周辺のコンブ漁が7日朝始まり、海上に濃い霧が立ち込める中、歯舞など根室市内の3漁協に所属する260隻が一斉出漁し、特産のサオマエコンブを初水揚げした。 午前6時、納沙布岬周辺に集結したコンブ漁船は、岬で見守る家族や漁協関係者らを前に、サイレンの合図とともに猛ダッシュ。日ロ中間ラインを越えて岬の沖合約3・7キロにある歯舞群島の貝殻島灯台周辺に向かった。 各船は思い思いの場所に錨(いかり)を下ろし船を固定。鍵型の長棒「カギ棹(ざお)」を沈めコンブを引き揚げた。生育状況が思わしくなく、2時間の操業予定を30分程度で切り上げ