都道府県別人工妊娠中絶件数
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また原発の話で恐縮である。 前の二つのエントリのつづき。 ぼくの記事に対するネット上やここのコメ欄での反応は様々だけど、自動車事故の比喩や他の「大事故」との比較については、下記エントリを読んでほしい。 原発と自動車 - 紙屋研究所 加藤尚武『災害論 安全性工学への疑問』 - 紙屋研究所 かんたんに言うと、便益の違うものの比較はするな、ということと、反復が不可能な「異常な危険」については特別扱いが必要だということ。 あと、「福島第一は老朽化してたからダメだったが、他はいい」というのは、論外。福島第一の事故主因が「老朽化」であるというような調査は見たことがない。少なくとも福島の事故の原因究明は終わっていない。炉の中がまともにわかっていないのに、「老朽化していたからダメ」「老朽化していないからいい」などと言える状況にはないことは明らかだ。 結局、残るのはコストのことだけなのだ。 原発はコストが安
文化系統学への招待―文化の進化パターンを探る [編著]中尾央・三中信宏 系統樹と聞くとまず生物進化を想起する。共通先祖から枝別れしていく、樹(き)を思わせる図は有名だ。最近、系統探求の方法を生物以外に使う動きが盛んになり「文化系統学」の旗が掲げられた。 注釈が必要だ。実は進化論より古くから別の分野で系統学があった。文献学や歴史言語学で磨かれてきた、写本や言語の系統を明らかにする方法がそれだ。それらは驚くほど似たものに収斂(しゅうれん)しており、一般的な科学の方法として認識すべきだという。 アブダクションという推論法が重視される。手に入る限られた知識を、最もよく説明する理論を採用する。例えば恐竜の系統は既存の化石から推し量る。新しい化石が発掘されると、当然再検討される。物理法則的な厳密性には欠けるが、絶えず最良の仮説を探し、新しい証拠が出れば更新する点でやはり科学的だ。 本書で語られるのはこ
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