【毎日出版文化賞(第66回)】昆虫食の歴史、地域・民族での特徴、調理法、味と栄養価、食用昆虫の経済性から、宗教・儀式・習俗、文芸作品・映画・マンガに登場するものまで、昆虫… 昆虫食文化事典 [著]三橋淳 前に本欄で書評の出た快著『「腹の虫」の研究』は観念としての虫の話だったが、こちらは本当に腹に入れる虫の話だ。ちなみに入門者には日本のバッタの佃煮(つくだに)かラオスのコオロギ炒めが個人的にはおすすめ。イモムシ系はぼくですらハードル高いっす…… 閑話休題、昆虫料理の本は意外と多いが、このシリーズの前著『世界昆虫食大全』は分厚さも網羅性も群をぬく一冊だった。しかもキワもの紹介に終わらず、各地の虫の正確な同定まで行い、実用性ばかりか専門性も高かった。 が、その続編の本書はさらに踏み込み、世界各地の昆虫食の文化を扱う。料理法や味の分析だけではない。虫の捕まえ方、その職能の社会的地位、文化の基盤とな
「腹の虫」の研究 日本の心身観をさぐる (南山大学学術叢書) 著者:長谷川 雅雄 出版社:名古屋大学出版会 ジャンル:自然科学・環境 「腹の虫」の研究 日本の心身観をさぐる [著]長谷川雅雄、辻本裕成、ペトロ・クネヒト、美濃部重克 九州国立博物館で『針聞書(はりききがき)』という戦国時代の医学書を見物したことがある。いわゆる「腹の虫」を扱った珍しい図が載っているのだ。さながら新種の妖怪か「ゆるキャラ」並みの奇妙奇天烈(きてれつ)な姿をしており、同館でフィギュアになって販売されるほどの隠れアイドルである。「虫の知らせ」「虫が好かない」、あるいは「虫の居所が悪い」というように、ムカムカして腹の虫が納まらない不快感をもたらす病原体なのだが、これはいったい虫なのか化け物なのか? 本書は、謎の虫の正体を追って、精神医学、国文学、人類学、さらに文芸、芝居にまで捜査網を張った知の大捕物である。 たとえば
幾つかのブログの真性引き篭もりに対する言及を見ていると、頭が痛くなってくる。 かつて、俺たちはインターネットだった かなり名の知れたブロガーでさえ、この程度の事しか書かない。 だから僕はこんな糞エントリーを書かざるをえない事態に追い込まれた。 菊千代は死んだ。 なぜだ。 菊千代は死なない。 なぜか。 「菊千代はなぜ死んだのか。」 その問いに対する回答は、完結にして明瞭である。 映画だからだ。 映画だから菊千代は死んだ。 映画だから菊千代は死んだのだ。 映画であるが故に菊千代は殺されたのである。 誰が菊千代を殺したのか? 愚問である。黒沢明である。 黒沢明に殺されたのである。 即ち、菊千代は死なない。 ここは映画ではない。 即ち、菊千代は死なない。 黒澤明はもういない。 黒澤明は死んでしまったのだ。 それでも僕等は生きている。 生きているから生きねばならない。 ブログを書いて、生きねばならな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く