世界最大の洋上書店を備えた大型船「ロゴス・ホープ号」(1万2500トン)が2日、長崎市の長崎港に入港した。同船の日本寄港は初めて。3日から12日まで一般公開され、5000種類以上の本を購入することができる。 船は、ドイツの国際慈善団体が運航。世界各国に寄港し、小説や絵本のほか、料理や科学、スポーツなど幅広いジャンルの本を市価よりも安く販売。また、旧版本や専門書を途上国に寄付したり、寄港地で保健衛生などのセミナーを開いたりしている。世界45か国以上の約400人の乗組員がボランティアで活動。日本人5人も参加している。 書店は9階建ての船の4階部分で、全長約130メートルのフロア内では書籍やCD、オーディオブックなどを取り扱う。昨年9月から乗船している横浜市出身の高石啓明さん(23)は「子ども向けの絵本や日本語の本もたくさんある。クルーとの交流も楽しんでほしい」と話している。 入船料は100円。