湖南省にある薬品用のガラス製造工場で働く従業員(2021年4月25日撮影、資料写真)。(c)CNS/李科 【4月27日 東方新報】若者の失業率が10%を超えている中国。今年夏の大学卒業予定者は過去最高の909万人となる見通しで就職難が予想されるが、それなのに人手が足りない業種も多い現象が起きている。 「学生がまったく来ない。スマホでもいじっているしかない」 湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で開かれた合同就職フェアで、電機メーカーの担当者が空を見上げながら、ぼやいた。就活シーズン真っ盛りでも、鉄道、溶接、建設、電機など製造業を中心としたブースに訪れる学生の姿は少ない。精密機械メーカーの担当者林燕(Lin Yan)さんは「以前は年に4回、就職説明会を開けば新規採用者を確保できたが、今は月に4回説明会を開いても間に合わない。月給1万元(約16万6000円)で設計士を募集しているが、人材を