ブラジル・リオデジャネイロの複数の市場で販売されていた食肉の検査の準備をする専門家ら(2017年3月20日撮影)。(c)AFP/VANDERLEI ALMEIDA 【3月21日 AFP】ブラジルで食肉の安全性をめぐる不正問題が発覚したことを受けて20日、主要市場である中国が輸入を一時停止し、欧州連合(EU)も一部禁輸を要求するなど、影響は拡大する様相をみせている。さらに同じ南米のチリもブラジル産食肉の輸入を一時停止すると発表し、両国の貿易関係に亀裂が生じる懸念が高まっている。 今回の不正問題では、公衆衛生検査官数十人が国内大手の食肉加工業者から賄賂を受け取り、腐った肉など衛生基準を満たさない食品を消費に適しているとして承認していたことが明らかになった。香港(Hong Kong)も含めてブラジル産食肉の最大の輸出市場である中国は、問題についてさらなる情報収集が必要だとの考えを示した。 ブラジ