学校図書館の本が足りないため、町の図書館から本を借り出す学校司書。図書館の充実は全国各地の課題だ 図書館の貧相な実情に、読者から批判や提言が相次いだ。 三重県四日市市の学校図書館に司書を派遣している企業を紹介した記事(9月21日付)には、特に多くの投書が寄せられた。 兵庫県の女性(55)は「学校図書館には、学校のあらゆる教育を支える重要な役割がある。週に1回で、それができるとは思えません」と手厳しい。 愛媛県の女性も「司書がいるといっても、週1回の派遣でどれだけの効果が出せるのでしょうか」と疑問を投げかける。本来は「官が責任もって司書を配置すべきでしょう」とはもっともな主張だ。 一方、公共図書館に司書として外部から派遣されている横浜市の女性からは「外部委託のメリットはやはりサービス向上。開館時間の延長、祝日も開館するなど、使いやすくなったのでは」という投書を頂いた。 図書購入費が少ない、専
ICタグ付きの本をテーブルに置き、自分で貸し出しの手続きができる三重県桑名市立中央図書館 運営を民間に任せる公立図書館が出始めた。 「従来、図書館に来なかった人に足を運んでもらい、市民のシンクタンクを目指したい」と、今春から北九州市立戸畑図書館長になった伊藤豊仁さん(59)が意欲を見せる。 伊藤さんは市の職員ではない。地元で異業種交流会を主宰し、地域作りに取り組んできた経営コンサルタント。実績を買われ、地元の経済人が作った株式会社北九州施設協会から派遣された。市が、公共機関を管理運営できる指定管理者に同協会を選んだからだ。 北九州市は、経費削減とサービス向上を狙いに、16ある市立図書館のうち、門司、戸畑両区の計5館に制度を導入。戸畑区の戸畑図書館と分館は、同協会が管理者になった。 戸畑図書館では「行動する図書館」を標榜(ひょうぼう)し、5月から司書が地元FM局でお薦めの本と図書館をPR。8
昼休みの図書室で、生徒に「特集コーナー」の本を紹介する加藤さん(市立富洲原中学校で) 学校図書館への司書派遣を始めた企業がある。 「探しているのは何という本?」「お化けの声を聞くことのできる女の子の話なんですけど……」 三重県四日市市の市立富洲原中学校図書室。司書の加藤路子さん(29)が本棚の前にいた生徒に声をかけ、質問を重ねながら目的の本を探し始める。 この図書室で今年4月から毎週金曜日に勤務するようになった加藤さんは、生徒の人気が集中する新刊本コーナーを、他の本棚の前を通過しないとたどり着けない図書室奥に移動した。古い本にも関心を持ってもらうためだ。古いが面白い本には、推薦文も添える。 観葉植物をさりげなく置き、本棚の本は手に取りやすいよう本棚の前面にそろえるなど、きめ細かい心遣いは心憎いばかりだ。 同校には図書担当として、新田英生教諭(43)がいるが、クラス担任を兼務している。新田教
教える知識の量を競ってきた学習塾も、今や読解力の育成を課題に掲げる。 今春の私立中学の入試問題の分析、受験生の動向などについての説明が例年通り続いた後、壇上には「PISA」という文字が大きく映し出された。 首都圏を中心に教室を展開する大手学習塾「日能研」(本部・横浜市)が先月末、1、2年後に私立中学受験を目指す小学校4、5年生の保護者を対象に開いた入塾前の説明会。 「PISA」は、経済協力開発機構(OECD)の国際学習到達度調査の略称。OECD加盟国を中心に各国の15歳(日本は高校1年生)に同じ問題を受けさせ、知識や技能をどれだけ実生活で活用できるかを国ごとに評価するのが狙いの調査で、昨年暮れに2003年の結果が発表され、日本の高校生の「読解力」の低下が浮き彫りになったばかり。 「読解力」で日本が前回の8位から14位まで順位を下げたという「PISA」の結果に触れながら、原和彦・企画推進室長
TOP > プレスリリース一覧 > 「子育て・保育」のプレスリリース > 日本の教育を考える10人委員会2006年度 提言「義務教育は国民一人ひとりのライフラ... 報道関係者各位 2006年9月11日 プレスリリース 日本の教育を考える10人委員会 =================================== 「義務教育は国民一人ひとりのライフラインであり、将来への投資である!」 日本の教育を考える10人委員会 2006年度 提言 http://10nin-iinkai.net/ =================================== 日本の教育を考える10人委員会(委員長:立命館大学政策科学研究科教授 並びに京都大学経済研究所特任教授 佐和 隆光)では、政府が進める三位一体 改革の中で、義務教
算数も理科も、英語で学ぶ小学校がある。どんな風に学んでいるのか。 「What’s the smallest denominator?(通分したら、分母は何になるかな)」 カナダ人教師が、黒板に書いた二つの分数を指し示しながら問いかけると、子供の手が一斉に挙がった。 「Fifteen(15です)」 「Yes. What’s the next step?(その通り。次はどうすればいいかな)」 子供たちは、矢継ぎ早の質問に詰まることもなく、次々と英語で答えていく。 イマージョン(言葉漬け)教育を1992年に日本で初めて取り入れた静岡県沼津市の私立加藤学園暁秀初等学校(小学校)の授業。5年の算数では、つまずきやすいとされる帯分数の足し算を英語でこなしていた。帯分数の計算は、今の学習指導要領では削られたが、同校では削減前の教科書を英訳して使っている。 5年の別のクラスでは「てこ」の働きを学ぶ理科の
「授業を良くするため、どれだけ勉強しましたか」 大手予備校の講師が、挑発するような口調で小中学校の先生に語りかけた。昨年暮れ、東京都足立区教委が開いた研修会は、予備校から授業手法や気構えを学ぶのが狙いだった。 区教委による「学力向上総力戦」。子供たちのためには、放課後補習の講師として教師志望の学生を学校に派遣する事業も始めた。 きっかけは、東京都内の中学2年生全員を対象に都教委が昨年2月に実施した一斉学力テスト。6月に公表された区市別の平均正答率で、足立区は区部の最下位だった。都教委が、その結果を公表した翌日、区教委は独自判断で中学校ごとの平均正答率の公表にも踏み切った。英語については、学校間の平均正答率の差が最大30ポイントもあった。 内藤博道教育長が言う。 「実態を知ってもらい、地域、学校挙げて学力向上総力戦に取り組むしかない。この成績が出発点です」 広島県北東部の山あいにある人口約1
中学受験に成功する家の共通点は「コミュニケーション」〜『頭のよい子が育つ家』著者・四十万 靖 (聞き手:中川 真希子=nikkeibp.jp編集) 「子どもは子ども部屋で勉強するのが当たり前」。我々大人は、そんな考えにとらわれていないだろうか。「子ども部屋で勉強しない小学生」が実は有名中学に続々合格している。200軒以上の家を丹念に回って、そんな“不思議”を見つけた人がいる。エコス・コーポレーションの四十万 靖(しじまやすし)代表取締役だ。人と環境に良い「家」づくりを支援する、住まいに関するコンサルティングを行っている。 四十万氏が8月に上梓した『頭のよい子が育つ家』は、中学受験に成功した子どもが住む家、11ケースを取り上げ、家の間取り、そこで子どもたちがどう受験勉強に励んだかを分かりやすく説明する。そして「できる子は、子ども部屋では勉強しない」不思議に対する答えは、家族と子どもたち
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