バーコードを読み取り、映像を編集する「ムービーカード」を試す倉田総務局長(テレビ信州で) 映像の制作体験を通してメディアを読み解く実践が広がる。 会議室の机には、写真とバーコードを印刷したカードが何十枚も散らばっている。写真には、ほえる犬や、木の上で柿を食べるクマが写っていた。 メディア教育の教材開発に取り組むテレビ信州(本社・長野県松本市)の研究組織「信州メディアリテラシーネット」が先月、長野市内で開いた会議。バーコードは、ニュース番組「軽井沢のクマ問題」を、シーンごとの短い動画映像に分けてパソコンに取り込み、そのデータと連動させている。写真はその1カットだ。 複数のカードを読み取ればパソコン上で映像をつなぐことができる。例えば、犬のカードの次にクマのカードを読み取ると、あたかも住宅街に現れたクマに向かって犬がほえているように思わせる映像になる。 「ムービーカード」と名づけられたこの仕組