雪を見ることがほとんどない東京都心。 積もれば子どもは大はしゃぎだが、手放しで喜ぶことができないのが落雪の恐れがある高層建築物だ。関東地方は冬型の気圧配置が緩み始めると、雪に見舞われることが多く、高さ634メートルにも達する東京スカイツリー(墨田区)は開業後、初の降雪に神経をとがらせている。 ◆あの手この手 ツリーを運営する東武タワースカイツリー社では、落雪を想定して、ツリーの鉄骨に雪が付着しにくい形状を採用。高さ約350メートルの第1展望台「天望デッキ」の側面には凍結防止のヒーターを張り巡らせ、雪が付着しないように工夫をしている。 それでも、開業前の昨冬には、計7日間にわたってツリー周辺で落雪が観測された。ツリー南側の住宅では、落雪による被害でベランダや倉庫の塩化ビニール製の屋根が破れるなど、数件の被害も報告された。 同社では、落雪の危険性が高まった時には、周辺住民にファクスな