◇2部とジャスダックは統合し「スタンダード」市場に 東京証券取引所は、東証1部の上場・降格基準を厳格化し、日本経済をけん引する「プレミアム」市場と位置付ける改革案を固めた。中堅・新興企業向け3市場のうち、東証2部とジャスダックは統合して一般の上場企業が所属する「スタンダード」市場とする。 東証改革を議論している「市場構造の在り方等に関する懇談会」(座長・神田秀樹学習院大院教授)が近くまとめる報告書に盛り込む。東証は月内に公表する予定。その後、上場・降格の目安となる時価総額の基準や移行手順を詰める。 東証には現在、1部▽2部▽ジャスダック▽マザーズ――の4市場がある。これを「プレミアム」「スタンダード」、マザーズの役割を引き継ぐ新興企業向けの3市場へ再編する。 1部に直接上場する基準は、リーマン・ショック後の2012年に「推定時価総額500億円以上」から「250億円以上」に引き下げられた。2