やめました。 仕事内容について詳述はしません。 とにかく虚しかった。だんだんと自分が肉の塊になっていく感覚が止められなかった。すべてが顔馴染みだけれど、意味が日に日に剥ぎ取られていく。これ以上僕の身の回りから感覚を失いたくなかった。 自分に労働は可能だとおもっていました。学生時代もアルバイトはできないことはなかった。何がクリティカルだったのかが分からない。できないことはないが、たいへん疲れる。それが積み重なった結果な気がする。 通えないことはなかったし、満員電車もコツをつかんでからはどうということもなかった。睡眠は失敗ぎみだったけれど遅刻にも寛容だった。労働の産物もほめられることは多かった。でも、とにかく虚しかった。もし致命的なものがあったとしたら虚しさだと思う。 「で?」「それで?」が脳内で渦巻くなかで手を動かすのはたいへん厳しい。けっきょく意味を見いだせるかが勝負だったのだろう。「なん