イランはお米をよく食べる国で、現地で食べるお米は、長粒種で粘り気が少ない米ゆえ、さらっとしていて、それはそれで美味しいものだと思います。今回のように、米に半分程度火が通るようにゆでて、ゆで汁を切って、それを鍋に入れて残りの火を通す方法だと、米の表面の余剰の水分が中心に移行して、ふわっと軽く炊けます。この軽いごはんをチェロと言い、チェロの技法で作る炊き込みご飯をポロと言い、ポロはピラフの語源とも言われるほど世界に広まりました。イラン人はおこげ(ターディグ)が大好きで、このチェロもおこげを作るように作りました。日本のお米でも美味しく炊けるので、興味があればお試しください。