私達の最も身近にある機械要素がねじです。自宅においても、壁に絵画を取り付けたり、カーテンレールを取り付けたりするのもねじです。また、ねじは部品を固定するのみでなく、万力(まんりき)のように回転運動を直線運動に変える働きがあります。 設計者は、ねじの種類と特徴をよく理解して、設計する機械や製品にどのねじを利用するのか決めなければなりません。ねじには力が加わるため、ねじの選択を誤ると機能を果たせなかったり、最悪は破損に繋がったりします。 近年、発生している事故の多くは「ねじ」をはじめとした機械要素によるものです。遊園地で起きたジェットコースターの事故では、車輪の軸を固定するねじの疲労破壊により発生しています。従って、設計者はねじをはじめとした機械要素を使用環境に応じて適切に利用する必要があります。 ねじの構造 はじめに「ねじを選択する際に知っておくべき基本的な知識」について説明します。 ねじの