2005年6月6日、Apple ComputerはIntelとの衝撃的な提携を発表した。これから2年間をかけて、MacのCPUがIntel製のものに変わっていくという内容だ。 Appleがなぜこの選択をしたのか、そして、この大きな賭けに勝算があるのかどうかについては、他の記事に任せるとして、ここでは、これまでの29年間、何度も接近と離反を繰り返してきたAppleとIntelが、30年目にしてようやく手を組むまでの歴史を簡単に振り返ってみたい。 AppleとIntel――馴れ初め 両社の関係については、Intelのポール・オッテリーニ社長兼CEOが、提携の発表があった“Worldwide Developers Conference 2005”のジョブズの基調講演に招かれ、壇上で興奮気味に語っているが、あれはシリコンバレーを舞台にした大河ドラマの中の、予告編に過ぎない。