静岡地検は28日、中絶手術を受けた女性(当時45歳)を死なせたとして、業務上過失致死容疑で書類送検された茨城県神栖市、男性医師(65)を不起訴(嫌疑不十分)とした。 同地検は「手術方法の選択や輸血準備を含め、診療行為全般について検討し、当時の医療水準も考慮した結果、過失責任を問うのは困難だと判断した」と説明した。 女性は2005年9月、静岡市清水区の産婦人科医院(閉院)で、院長だった男性医師の執刀で子宮摘出手術を受けた際、大量出血して失血死した。 静岡県警は今年4月、輸血準備をせずに手術を行ったのが死亡につながったとして男性医師を書類送検していた。