パナソニックは2018年4月2日、IoT(インターネット・オブ・シングズ)商品開発のスタートアップ企業Cerevo(セレボ)の子会社Shiftall(シフトール)を買収した。Shiftallには、Cerevo元CEO(最高経営責任者)の岩佐琢磨氏ほか20数人の元Cerevo社員が所属する。スタートアップ企業が二つに分かれ、大企業が創業者を含めてその片方を買収するというスキームは珍しい。 岩佐氏はもともとパナソニックで家電の商品企画に携わっていた人物だ。同社を辞めて、2008年にネット家電開発のCerevoを設立。ネット接続のデジタルカメラからHD映像のライブ配信機器、プロジェクター内蔵ホームロボット、センサー内蔵のIoTロードバイクまで、10年をかけて20種類を超えるIoT商品を開発し、世界70の国と地域に届けた。岩佐氏率いるShiftallは、パナソニックをどう変革するのか。Shifta