コロナ禍で音楽ライブのオンライン化の模索が続く中、バンダイナムコ研究所(東京・江東)が3D CGキャラクターとAI(人工知能)を駆使し、バーチャルなDJ(ディスクジョッキー)を生み出す取り組みを進めている。DJに必要とされる複数の曲をスムーズにつなぐミックス操作、サウンドエフェクト操作、スピード操作などと、キャラクターの動きをすべてコンピューターで実現する。 同社が究極的に狙うのはバーチャルDJのみならず、照明、音響、演出、演奏などステージを丸ごとコンピューターで創り出す世界だ。バーチャルDJはその第一歩と位置づける。 観客を飽きさせないDJ 同社がDJシステムとして開発しているのは「BanaDIVE AX」と呼ぶシステム(図1)。DJのように同システムで、複数の楽曲のつなぎやエフェクトを駆使し、聞き手を盛り上げることができる。ゲーム向けに開発しているAIを利用し、キャラクターの動き、演出
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