タグ

ブックマーク / book.asahi.com (19)

  • 大学をあの手この手で改革しようとした末路 佐藤郁哉『大学改革の迷走』|じんぶん堂

    記事:筑摩書房 書籍情報はこちら 一九九四年七月一五日のことです。場所は、東京大学安田講堂の一室。 一九五五年生まれの私にとって、安田講堂と聞いてまず頭に浮かぶのは「安田砦」のイメージでした。つまり、いわゆる東大闘争の末期、一九六八年七月から翌六九年一月半ばまでの六か月以上にわたって学生活動家たちによって占拠されたあの安田砦です。 安田砦は、最終的には、機動隊と学生たちのあいだで繰り広げられた激烈な攻防戦の末に「落城」しました。一時期その活動家たちの根城になっていたのが安田講堂なのです。それもあって安田講堂は、その頃、学生運動の象徴的存在になっていました。また、当時の学生運動には反体制運動や対権力闘争としての一面があったとされています。 ですから、まさかその安田講堂の一室で、全国の大学から送られてきた大量のシラバスの山を目にすることになるとは思ってもいませんでした。というのも、私からしてみ

    大学をあの手この手で改革しようとした末路 佐藤郁哉『大学改革の迷走』|じんぶん堂
    otsune
    otsune 2020/02/02
  • 30代の独身男性が考える「本当にいい女の条件」 下村一喜「美女の正体」書評|好書好日

    文:ウイ 不定期ですが、月に1回くらいのペースで僕の家でいわゆる「飲み会」があります。「独身であること(バツ可)」「恋人がいないこと」「酒が飲めること」さえクリアしていれば性別年齢国籍宗教は問わないという目も当てられない参加資格なのですが、だいたいいつも8人くらいの男女から4~5人が集まります。たまに恋人ができて不参加になるメンバーもいるのですが、別れると「ただいま」と帰ってくる。もう4年くらい続いている会なのですが、その参加条件から分かる通り、決していわゆるホームパーティーのような上品なものではなく、山賊が村を襲った後に「ガハハッ」とだらしなく笑いながら密造酒を瓶から直接飲み、仕留めた猪や鹿を焚き火で焼いてうような雰囲気です。たまに言い争いの喧嘩にもなります。 先日集まった5人が、たまたま30代の男だけでした。おでんの練り物を生魚の状態から作ったり、アンコウを捌いたり料理を楽しみ、独身

    30代の独身男性が考える「本当にいい女の条件」 下村一喜「美女の正体」書評|好書好日
    otsune
    otsune 2019/03/06
  • 本の記事 : 「中二病」をこじらせて……キンドルで話題の『架空の歴史ノート』著者に会ってみた - 林 智彦 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    4月ごろから、SNSやまとめサイトで大きな話題を集めているがある(Twitter検索結果[※検索結果なので無関係の投稿も含まれている]、Naverまとめ)。アマゾンの電子書籍サイト「キンドルストア」で販売されている電子書籍だ。その名も『架空の歴史ノート1 帝国史 分裂大戦編』(キンドルストアへのリンク)。 このが、5月中旬には、キンドルストアの「歴史・地理」カテゴリーで1位となり、稿執筆時点では、総合売り上げランキングでも、5位になっている。 タイトルどおり、市販のよく見かける大学ノートに、なぐり書きのような筆致で、架空の「帝国」が、戦争や革命を経て崩壊する歴史が綴られている(右写真)。中には整った絵もあるが、大部分は、小中学生が授業中の教室などで描きそうなタッチだ。一方、社会制度や法律、歴史などの世界設定は凝りに凝っていて、さながら壮大なゲームの設定資料を読まされているようだ。 絵

    本の記事 : 「中二病」をこじらせて……キンドルで話題の『架空の歴史ノート』著者に会ってみた - 林 智彦 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    otsune
    otsune 2013/06/01
  • 本の記事 : 日本人初? 「コボ」「キンドル」でデビューした新人作家が1位を獲得するまで - 林 智彦 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    「koboイーブックストア」の「ジーン・マッパー」購入ページ。同書は複数ジャンルで上位ランク入りしている 著者が立ち上げた「Gene Mapper(ジーン・マッパー)」専用サイト。電子書籍はここから直接購入もできる。コボ、キンドルの両ストアへのリンクもある。 7月19日にサービスを開始したネット通販大手・楽天電子書籍サービス「コボ」の書店で、これまで見たことがない著者の書籍が、複数ジャンルのランキング上位に入っているのを見つけた。作品の名前は「Gene Mapper(ジーン・マッパー)」、著者は「藤井太洋」。出版社名に「Taiyo Lab」とあることから、自己出版(出版社や編集者を介在させずに電子書籍を書き、売ることをいう)ではないかと推察できた。 8月22日時点で、同作は「SF」ジャンルの16位、「ハイテク」ジャンルと「科学技術」ジャンルでは1位にランクインしている(ただしその後、著者

    本の記事 : 日本人初? 「コボ」「キンドル」でデビューした新人作家が1位を獲得するまで - 林 智彦 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    otsune
    otsune 2012/11/28
  • コラム別に読む : 「有名人になる」ということ [著]勝間和代 - 速水健朗(フリーライター) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■自らの品質管理の成果 「カツマー現象ってあったよね」の世間の声に先手を打った著者が、自らの経験を踏まえて有名人とは何か、どうしたらなれるかの疑問に応えた一冊。 著者は誰でも有名人になれると説く。なれてないと嘆く人は努力の回数が少ないのだ。「勝率5%の勝負を50回行って、全部の勝負に負ける確率はたったの7.7%」。有名人とは勝つまでやめなかった人たちである。実際、著者は3冊目のがヒットし、有名人になる機会を掴(つか)んだ。一瞬納得しそうになるが、これに並ぶ20万部クラスのヒットは、年間8万冊刊行される内の約50冊。勝率0.0625%の勝負を50回行っても全部負ける確率97%。数字の魔術に騙(だま)されてはいけない。この方法で有名人になるのは難しい。 感心したのは、著者が有名人になるために実践した行動の方である。ラジオのレギュラーを持つため、スポンサー料100万円を出版社に「おねだり」して

    コラム別に読む : 「有名人になる」ということ [著]勝間和代 - 速水健朗(フリーライター) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    otsune
    otsune 2012/05/27
  • 雨宮まみ「女子をこじらせて」書評 イケてない女の悲しみ、炸裂|好書好日

    女子をこじらせて [著]雨宮まみ 書に描かれているのはイケてない人間の生き辛(づら)さ、そして女の生き辛さ、つまり、イケてない女であることの生き辛さだ。珍しいテーマではないと思う。にも拘(かか)わらず、実際に読んでみると、新鮮な衝撃を受ける。 例えば、父親に「お前の下着は自分で洗え」と云(い)われたとき、高校生の「私」は心の中で叫ぶ。 〈お前の娘はな、お前はどう思ってるか知らんが、夜道に人気(ひとけ)のない道路にほっぽりだしておいても、誰も襲わないようなそんな容姿の女なんだよ、そんな女が女らしいとか恥じらいとか関係あるか! お前の娘の下着なんて、誰も盗まない、誰も価値を感じない、ブルセラショップでも絶対に売れない、そんなゴミみたいなもんなんだよ、それを自分で洗えとか何言ってんの? こんなゴミみたいなもん、誰が洗おうがどうでもいいじゃん。洗濯機だし!〉 あまりに唐突な悲しみの炸裂(さくれつ

    雨宮まみ「女子をこじらせて」書評 イケてない女の悲しみ、炸裂|好書好日
    otsune
    otsune 2012/02/14
  • asahi.com(朝日新聞社):電書フリマや電書雑誌を仕掛ける ゲーム作家、立命館大教授・米光一成さん - 挑む 変化のときに - BOOK

    電書フリマや電書雑誌を仕掛ける ゲーム作家、立命館大教授・米光一成さん[文]加来由子[掲載]2011年1月16日よねみつ・かずなり 1964年生まれ。ゲーム、携帯コンテンツ、ウェブ記事の制作などで幅広く活躍。『自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法』、共著に『ベストセラーゲーム化会議』など。著者:米光 一成  出版社:日経済新聞出版社 価格:¥ 1,575 ■小さなコミュニティーの結節点に 「ぷよぷよ」「バロック」などを手がけたゲーム作家として知られる米光さんは、昨年、電子書籍を売るフリーマーケット「電書フリマ」なるものを開催し、話題を集めた。 電子書籍といえばネットで購入するのが一般的だが、米光さんが選んだのは、自分たちが手作りした電子書籍を対面販売で売るというアナログ的な手法。 「電子書籍というと完成されたのような感じがあるけど、ぼくらが作っているのはだれでも気軽に数ペ

    otsune
    otsune 2011/06/11
  • asahi.com(朝日新聞社):ネットメディアは世界を変えるか 「逆パノプティコン社会の到来」 - ひと・流行・話題 - BOOK

    ネットメディアは世界を変えるか 「逆パノプティコン社会の到来」2011年5月23日パノプティコン(一望監視施設)のイメージ(同書より)「逆パノプティコン社会の到来」を書いたジョン・キム慶応義塾大学大学院准教授。「情報透明化の動きは日社会でも加速していくだろう」と話す=東京・慶大三田キャンパス著者:ジョン・キム  出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 価格:¥ 1,050 米外交公電の大量公開で注目を浴びた「ウィキリークス」。アラブ諸国に広がったジャスミン革命で民衆を結んだ「ツイッター」「フェイスブック」など、ユーザー自ら発信者となるソーシャルメディア。インターネットを舞台とした市民による情報共有の動きが今、世界を揺るがしている。慶大大学院政策・メディア研究科のジョン・キム准教授の「逆パノプティコン社会の到来」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、現在進行中の国家と民衆の力関係の変化

    otsune
    otsune 2011/05/24
  • asahi.com(朝日新聞社):芸術?悪ふざけ? 若者6人「チンポム」初の作品集 - ひと・流行・話題 - BOOK

    芸術?悪ふざけ? 若者6人「チンポム」初の作品集2010年6月26日エリィを中心に、神出鬼没の活動で人気の「チンポム」 ここ数年、ストリートアートの話題を独占した感のある6人組、Chim←Pom(チンポム)が初の『チンポム作品集』(河出書房新社)を発表した。作品には「社会に揺さぶりをかけよう」といった政治的な意図も見え隠れするが、悪ふざけに見えなくもない。挑発アートの旗手、いったい正体は何なのか? ◇渋谷のネズミ剥製 【事件簿1】2006年11月、東京・渋谷のセンター街に6人の若者が現れ、夜の繁華街で大型ネズミを捕獲した。ネズミを剥製(はくせい)にして黄色のスプレーを塗りつけ展示。作品名「スーパーラット」。赤い頬(ほお)の不気味な剥製は、どうみても日が世界に誇るアニメキャラの……。 リーダーの卯城竜太にエリイ、林靖高、岡田将孝、水野俊紀、稲岡求の6人チームは、現代美術家の会田誠の周辺に集

    otsune
    otsune 2011/05/19
  • asahi.com(朝日新聞社):日本の若者は不幸じゃない 福嶋麻衣子さん - 著者に会いたい - BOOK

    の若者は不幸じゃない 福嶋麻衣子さん[文]鈴木京一 [写真]高波淳[掲載]2011年3月20日福嶋麻衣子さん(27)著者:福嶋 麻衣子・いしたに まさき  出版社:ソフトバンククリエイティブ 価格:¥ 767 ■「女の子の“戦線”を作りたい」 マスメディアよりはもっぱらライブで活動する女性アイドルのためのスペースを東京・秋葉原で運営、社長を務めている。そこで出会ったアイドルや男性ファンを含めた若者のことを、ライターのいしたにまさきさんとの共著でまとめた。 就職氷河期などの現象をもって「今の若者は不幸」といわれるが、「私たちの世代は、生まれたときから不況。不況が不幸だとは思わない」という。しかし例えば「無縁社会」という言葉には、若者たちからも「身につまされる」という反応があるが。「確かに居場所がないと人間幸せじゃない。でも今は居場所はネット上にも見つけられるし、自分でも作れる。うちみたい

    otsune
    otsune 2011/04/01
  • asahi.com(朝日新聞社):銃・病原菌・鉄―一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎(上・下) [著]ジャレド・ダイアモンド - ゼロ年代の50冊 - BOOK

    銃・病原菌・鉄―一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎(上・下) [著]ジャレド・ダイアモンド[掲載]2010年4月4日■人類史の根源に迫る大著 ゼロ年代から次の新しい10年に入ったいま、この10年でどんなが出ていたのか改めて記録しておきたいと、この間に出たから50冊を識者アンケートで選びました。1位はジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(草思社、倉骨彰訳、上下各1995円)です。 1972年、進化生物学者のジャレド・ダイアモンド氏は、研究のために訪れたニューギニアで、現地の親しい政治家に聞かれた。「あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」 熱帯の海岸で投げかけられたこの問いを、著者は人類史的に根源的な疑問として受け止めた。なぜ南北ア

    otsune
    otsune 2011/03/28
  • 【レビュー・書評】闇金ウシジマくん [著]真鍋昌平 - 売れてる本 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    闇金ウシジマくん [著]真鍋昌平[掲載]2010年10月24日[評者]佐々木俊尚(ジャーナリスト)■日社会の現実描いた傑作 ゼロ年代のロードサイドの心象風景を描いた作品として卓越した傑作だ。文学からノンフィクション、さらには映画テレビドラマにいたるまで、これほどまでに圧倒的なリアリティーと凄惨(せいさん)さをもって21世紀の日社会の現実を描いたものはほかにない。 いまや日の生活文化は分断が進み、東京を中心としたメトロポリタンな都市文化ではなく、かといってひなびた農村でもない、国道16号沿道に代表されるようなロードサイドが新しい文化圏域として急速に広がっている。それはショッピングモールとファストフードとファストファッション。無機質なマンション群と住宅街に象徴されるような文化だ。 そうした生活文化圏域に属する平凡な人たちが、書の登場人物だ。パチンコの好きな主婦。派遣労働の青年。かつて

    otsune
    otsune 2010/11/21
  • asahi.com(朝日新聞社):秘密ペンネーム、8人で筆名共有…変わりゆく「作家像」 - ひと・流行・話題 - BOOK

    秘密ペンネーム、8人で筆名共有…変わりゆく「作家像」2010年10月31日 多くの読者を持つ小説家が、自らの筆名を秘して作品を発表し始めている。別の筆名を使ったり、複数で書いたり……。方法は様々だが、それぞれ「作家」像から物語を切り離そうとしている。誰もが物語を発表できるネット時代、作家のあり方が変わりつつあるのか。 「小説誌に秘密のペンネームで短編を書いています」 作家の夢枕獏さんが話すと、聴衆からどよめきが起きた。この夏、都内で開かれた日SF大会での一こまだ。 夢枕さんは「陰陽師(おんみょうじ)」「餓狼伝(がろうでん)」などのシリーズを持つ人気作家。とはいえシリーズの作品は部数もほぼ同じで、評価もだいたい分かってしまう。新人として書いた時にどう評価されるのか……。「夢枕獏のイメージにとらわれず読んでほしい」と考え、新しい筆名は公表していない。 ベテラン作家が別の筆名で話題になった例は

    otsune
    otsune 2010/11/02
  • asahi.com(朝日新聞社):ほぼ日で「新宿鮫」の連載がスタート - 出版ニュース - BOOK

    ほぼ日で「新宿鮫」の連載がスタート2010年2月19日 人気警察小説シリーズ「新宿鮫」の約3年半ぶりとなる最新作「絆回廊 新宿鮫X」の連載が、コピーライター糸井重里主宰のウェブサイト「ほぼ日刊1101新聞(ほぼ日)」で始まった。過去9作の「新宿鮫」シリーズは新聞や雑誌上で連載されていたが、ウェブ上での連載は初めて。(アサヒ・コム編集部) 「新宿鮫」は、新宿署のはぐれ者である鮫島警部を主人公として、1990年から連載を開始したハードボイルド警察小説。20年間の累計販売数は610万部にのぼる。真田広之や舘ひろしを主演に迎え、数度にわたり映像化もされた。 著者の大沢在昌は、「なんかおもしろそうだなと思って」30代の女性ユーザーが多いほぼ日を連載の舞台に選んだ。これまでの読者層は「普通のおじさんが多い」こともあり、「ウェブに掲載することで、いろいろな人に見てもらいたい」と言う。 「絆回廊 新宿鮫X

    otsune
    otsune 2010/03/07
  • asahi.com(朝日新聞社):とろける鉄工所 1 [作]野村宗弘 - コミックガイド - BOOK

    とろける鉄工所 1 [作]野村宗弘[掲載]2008年12月7日[評者]南信長 鉄好きといっても鉄道マニアじゃない。駅のホームで観察するのは列車ではなく鉄柱。〈この溶接はうまく付いとらんなぁ……〉とチェックを入れ、首都高の足場の溶接には〈ぶちうまーわ/感動するでこれ〉と賛嘆する。そんな溶接工(28歳・新婚)が主人公の鉄工所コメディーだ。 鉄工所が舞台のマンガには、たなかじゅん『ナッちゃん』という前例もある。が、同作がモノ作りの面白さをストーリーで読ませるのに対し、書はエッセー風。一応、架空の設定だが、作者の体験に基づいて描かれ、その分、圧倒的にリアルなのだ。 たとえばスパッタ(溶接の火花)が服の中に入ったときの熱さ。溶接の光で目が焼けたときの痛み。鉄粉を吸った鼻の穴がいかに汚れるか。そんな話が実感たっぷりにつづられ、読んでるほうも背中がムズムズしてくるほど。 しかし、そうした3K職場の自虐

    otsune
    otsune 2009/07/16
  • asahi.com(朝日新聞社):幻のオバQ復活 藤子・F・不二雄大全集24日に - 出版ニュース - BOOK

    幻のオバQ復活 藤子・F・不二雄大全集24日に2009年7月3日 長く出版が途絶えて「幻のマンガ」と呼ばれていた「オバケのQ太郎」が復活する。小学館が24日から刊行する「藤子・F・不二雄大全集」に収録されることになった。総額5万610円の第1期刊行分に、すでに2千セットの予約が入っている。 藤子不二雄名で描かれたマンガのうち、ほとんどは藤子不二雄(A)さんと故藤子・F・不二雄さんが単独で描いていた。しかし完全な合作だった初期の「Q太郎」は80年代に中央公論社(当時)が出した全集に収録されたが、90年代以降絶版状態で、古書市場では1冊数千円の高値で取引されていた。 小学館は今回の全集で、藤子不二雄(A)さんとの合作を含め、藤子・F・不二雄さんの全作網羅を目指し、「Q太郎」の収録が実現した。「Q太郎」と同様に出版が途絶えていた「ジャングル黒べえ」も収録される。 藤子プロと小学館は「マーケティン

    otsune
    otsune 2009/07/03
  • asahi.com:自白の理由―冤罪・幼児殺人事件の真相 [著]里見繁 - ニュースな本 - BOOK

    自白の理由―冤罪・幼児殺人事件の真相 [著]里見繁 [掲載]週刊朝日2007年03月30日増大号 [評者]永江朗 ■富山県警強姦冤罪事件 富山県で発覚した冤罪事件はほんとうにひどい。強姦・強姦未遂で逮捕された人が、服役後にまったくの無実だと分かったのだ。しかも冤罪が晴れたのは、別件で真犯人が捕まったから。 さらにひどいのは、この件に関して富山県警が、当時の捜査関係者を誰も処分しないと決めたこと。1人の人間の人生をめちゃくちゃにしておいて、誰も責任を問われないとは。いや、人生をめちゃくちゃにされたのは服役した男性だけではない。その家族や友人の生活も破壊された。「無責任」とはこのことだ。 冤罪の背景にあるのは自白偏重の捜査だ。富山の事件ではアリバイを握りつぶし、自白を強要した。江戸時代じゃあるまいし、物証より自白に頼る捜査って何だ? しかし富山の事件は特殊な例ではない。里見繁『自白の理由』は、

    otsune
    otsune 2009/05/26
  • asahi.com:孤独のグルメ [原作]久住昌之 [作画]谷口ジロー - 売れてる本 - BOOK

    孤独のグルメ [原作]久住昌之 [作画]谷口ジロー [掲載]2007年11月25日 [評者]小柳学(編集者) 主人公は個人で輸入雑貨の貿易商をしている中年男、井之頭五郎。彼が仕事の合間にメシをべる様子をひたすら描いたマンガである。 東京の赤羽。早朝に商品を納品して、さて、何をべるか。見つけた店は午前からやっている飲み屋。すき焼きをべようとしたが、まだやっていないと言われて、しばし思案する。よく見れば、客は青りんごサワーを飲んでいたりしてにぎやかである。〈なんなんだ この雰囲気は〉と、活気にあおられて、うな丼といくらどぶ漬け、生ゆば、岩のりを注文……。 ひとりで初めての店に入るときの勇気、なかの居心地、べながらなんとなく思い出すことなどが巧みに描かれる。 空腹を満たすのは、ほかに石神井公園のカレー丼とおでん、神宮球場のウィンナー・カレー、池袋のデパート屋上のさぬきうどん、高崎市の焼き

    otsune
    otsune 2009/05/14
  • asahi.com: M8 [原作]高嶋哲夫 [作画]平松伸二 - コミック教養講座 - BOOK

    もうすぐ来ると噂(うわさ)される東京直下型地震がいま訪れたらどうなるのかを克明に描く、震災シミュレーション・パニック劇画。 作画の平松伸二先生といえば『ドーベルマン刑事』『ブラックエンジェルズ』『マーダーライセンス牙』などの作品で凶悪かつ許し難い犯罪者たちを容赦なく殺害し続けてきた男なので、きっといつものように暴走しているのかと思ったら、さすがにテーマがテーマなので幾分抑え目。 もちろん『どす恋ジゴロ』(肉体関係を持った女子に幸せをもたらすジゴロ力士の物語)みたいな展開にもならず、予知通りに大地震が起きた後、男気全開の都知事が奉行のコスプレ姿で「使いもしねえ高速道路! ムダと分かり切ってるダム建設、公共工事、その他諸々(もろもろ)…国民の税金をタレ流ししやがってエ!!」と地震対策に金を使わない首相に啖呵(たんか)を切るぐらいのもので、思いのほか真っ当な物語なのである。 災害対応マニュアルな

    otsune
    otsune 2005/12/19
    >ボクが角川春樹氏を取材したら「東京の大地震は俺(おれ)が止めておいた。あと2〜3年は起きないはずだ」と真顔で断言していたからビックリ。
  • 1