国内ほとんどの電子書籍サイトで読むことができるようになっている(はずだ)。ただ同じものを版元を変えて出しただけでなく、文字通り「リマスター」した。そのなかで、あれこれ気づいたこともあったので、まとめてみた。 1 製版データは売っている?A社で出したマンガの単行本をB社から新装版などで出し直す場合、よく製版データを有償で提供する、ということが行われる。たいていはAdobeのDTPソフトであるInDesignのデータであることが多い。ゼロから製版データを作るのは手間なので、使い回したい、という現実的な側面のほか、元々出していた出版社に対して、筋を通す、というこの業界独特の空気もあるように感じる。 価格は、聞いたことのある範囲では、単行本1冊あたり5〜10万円程度。いわゆる言い値らしい。極端な例で、1冊5000円なんて話もあった。 『東京トイボックス』シリーズの出版契約を解除した。 これを機に『