2011年5月26日木曜日 キキ子、おめでとう。 カンヌ国際映画祭にはあまり思い入れがない。カンヌが輝いていたのは60年代のことで、90年代以降は、狭いサークルで賞を回しあうだけの内輪の祭りに堕しているからだ。しかしそれでもテレンス・マリックの『The Tree Of Life』がパルム・ドールを穫ったことは喜ばしい。ノスタルジックな郊外生活が描かれる主人公の少年時代と、成長した彼が生命の進化に想いを馳せるパートの関連性がわけわからん!とのこと。もしかして史上最高のムー映画か? 期待が高まってきた! マリックは20年以上、映画を敢えて撮らずに「映画とは何か」を考え続けた結果、前作『ニューワールド』でネイチャー物とアイドルのイメージビデオの融合に辿りついてしまった男。もはや何が出て来ようと驚かない。 もうひとつ喜ばしいニュースは、ラース・フォン・トリアー『メランコリア』のキルスティン・ダン