書籍データ タイトル:美味礼讃 作者:ブリア=サヴァラン 訳者: 玉村 豊男 お勧め度:★★★ 今日の猫 稀代の美食家、ブリア=サヴァラン氏による美食の歴史およびその生理学。 面白かったけど、訳者がちょっとなあって。原作とはだいぶ変えて訳したらしい。話の順番を変えたり、かなり省略したりしたと序盤に明記してある。 一章訳するごとに役者の開設というかエッセイが入るのが良し悪しである。 時代背景や歴史的なことを解説してくれるのはありがたいのだけれど、とにかく主張が激しすぎる。冒頭のエッセイでは「男女が二人で食事に行くのはSEXを約束しているのと同じ。女はそれを軽くあしらってタダ飯食って逃げてこそいい女」みたいな主張をめっちゃされてるので、バブルかよって思う。 元のタイトルは味覚の生理学ということなのだけれど、生理学的に正しいところは何もない。19世紀の本だしね。 大食いエピソードとか当時信じられ