イランの核開発を巡り歴史的な合意がなされたが、行く手には大きな難関が待ち受けている(ジュネーブでの協議で合意が成立し、握手を交わすモハマド・ジャバド・ザリフ・イラン外相=左から2人目=とジョン・ケリー米国務長官=右から2人目)〔AFPBB News〕 バラク・オバマ大統領にとって、核開発問題を巡る協議でイランとの合意にこぎ着けることは、一連のプロセスの中でもやりやすい部分だったということになるかもしれない。 大統領はこれから、この合意に反対する勢力を結集しようとするイスラエルと、米国にいるその支援者たちを退けるという大仕事に取り組まねばならないからだ。 オバマ政権はこの点を承知しており、連邦議会のいわゆるイスラエル・ロビーと対決しても勝利できると密かな自信を抱いている。 遠心分離器とか、ブレイクアウト能力*1を得る時期などについて細かくて難しい話が飛び交っているが、イラン問題を巡るイスラエ