インドネシア・バリ島で行われた世界貿易機関(WTO)閣僚会議の閉幕式前、最終合意に至り握手を交わすロベルト・アゼベドWTO事務局長(左)とインドネシアのギタ・ウィルヤワン貿易相〔AFPBB News〕 通商交渉は近年、全く進展を見ない地味な作業だという評判を得ていた。 実際、12月7日にバリの世界貿易機関(WTO)閣僚会合の最終セッションに足を踏み入れたら、恭しい静寂に迎えられたはずだ。ヘッドフォンをつけた数百人の代表者が整然と座って、イヤフォンを通じてのみ伝わってくる演説に耳を傾けていたからだ。 だが、インドネシアのギタ・ウィルヤワン貿易相が高らかに「確かに合意された」と宣言して小槌を叩くと、議場は歓声と抱擁と感涙に沸いた。無理もなかった。何しろ、WTOの加盟159カ国は創設以来18年の歴史上初めて、何らかの合意に漕ぎつけたのだ。 世界の貿易担当相らが7日に基本合意したのは、大きな構想の
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