アフリカの多くの国では、銀行店舗やATMはまだ都市部に集中しており、郊外に住む比較的貧しい農民などは出金のためだけに何十キロも歩いて銀行に出向くことが珍しくないという。こうした不便さを解消してくれるのが、携帯電話やスマートフォンを使って送金ができる「モバイル決済」の仕組みだ。現在のアフリカは、アジアに次いでモバイル決済の取引額が多い地域になっているという。 「わたしが住むモザンビーク共和国では、GDPのおよそ4割に当たる年間約50億米ドルがモバイル決済で取引されている。ふだんの買い物はもちろん、従業員への給与支払いや罰金の支払いもモバイル決済だ。アフリカ全土のモバイルデバイス所持率はおよそ50%と言われるが、これから所持率が増えれば、アフリカはさらに巨大なモバイル決済市場へと発展していくことは間違いない」 2019年4月、シンガポールで開催されたKaspersky Labs主催のセキュリテ
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