日本から飛行機で約4時間で到着する香港は、古くから金融や流通の中心地であったことから世界中からさまざまな文化が押し寄せて独特の発展を遂げてきた都市です。1842年にイギリスに割譲されてから長らくは植民地としての位置づけでしたが、1997年に中国に返還されて「中華人民共和国香港特別行政区」と名称が変更されてからもその色合いは色濃く残されています。今回は取材で香港を訪れる機会があったので、かなり中国色も強まってきたという声もある香港の一部を体験してきました。 ◆チョンキンマンションの格安ゲストハウス 今回の宿泊先は、沢木耕太郎の小説「深夜特急」にも登場し、安宿が集まっていることでも有名なチョンキンマンションの中にあるゲストハウスでした。 チョンキンマンションは、香港の中心地の一つである尖沙咀(チムサーチョイ)のど真ん中にそびえ立っています。 有名なスラム街だった九龍城砦が取り壊された今、チョン