日経ビジネスオンラインの報道によると、 AM、FM、短波の大手民放ラジオ局13社は、3月中旬から、地上波と同じ放送内容をインターネットでもサイマル(同時)送信することを決めた。日本音楽著作権協会(JASRAC)や日本レコード協会といった権利団体とも合意を得た。2月中にも正式発表する。 海外ではとっくに始まっているサービスだが、日本のラジオ放送局もようやく重い腰を上げたということか。というよりも、これ以上ネットを無視することができない状況に来たということだろう。ラジオ広告費は91年の約2400億円をピークに、2008年の約1550億円まで減少している。 もともとラジオ視聴者とネットのヘビーユーザーはかなり重なる部分がある。一方、テレビの視聴者は必ずしもネットユーザーとは結びつかない。ラジオのチューナーの数が激減しているのもラジオ局を動かした原因だろう。たしかに車の中、病院のベッドなどの特定の