ググる先生が教えてくれるのは答えだけである、という僕の知っている真実については考慮不足のところがあった。もともとこの言葉は答えに至る思考であるとか、答えが答えである理由であるとか、そういった部分のほうが大事であることを戒める言葉であるけれども、答えは答えだけでは正しくないのみならず、問いかけに対する答えが正しくても目的に対しては正しくないことはあるのだ、ということがもっと大事だった。 ネットで薬の知識を頭に詰め込んで来院される患者さんには、この、『自分が知っていること』と『自分が知っていると思っていること』の区別がついていないタイプがかなりいるようにみえます。自分がネットで仕入れた知識をありがたがるあまり、どこまでネットに載っていなくて、どこまで自分が知らないのかには無自覚な人が大半ではないでしょうか。 ネットで薬を調べまくる患者さんも、自分が何を知らないのかまでは知らない - シロクマの