家庭用サーモスタットで有名な米国企業のハネウェル(Honeywell)が、世界で最も強力な量子コンピューターを開発したと発表した。同社は今後3カ月以内に、インターネットを介して顧客が利用できるようにする予定だ。世間の注目が量子超越性で人々を驚かせたグーグルやIBMに向けられる中、ハネウェルは量子技術の開発に静かに取り組んできた。 ほとんどの量子コンピューターは、IBMやグーグルが開発中のものを含めて、過冷却された回路を使う超伝導キュービットで構築されているが、ハネウェルの量子コンピューターはイオンを電磁場で捕捉する「イオントラップ」方式を採用する。超伝導量子チップは高速だが、イオントラップは正確かつ量子状態をより長く維持できる特徴がある。 ハネウェルはまた、量子計算を一時停止し、キュービットの状態を読み取り、結果に応じて異なるパスで計算を再開できるとしている。これにより、計算中に「if」文
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