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ブックマーク / himaginary.hatenablog.com (72)

  • ケチャップ理論 - himaginary’s diary

    昨日のエントリでEconomist誌のbuttonwoodというブログに触れたが、そこに以下のような記事があった。 SHAKE the ketchup from the bottle/first, a little, then a lottle. We've all struggled to deal with Heinz's best known variety. And the pseudoplastic nature of the sauce helps explain why quantitative easing could, if things go wrong, end up in hyperinflation. As Tim Lee of pi Economics suggests The central bank keeps "shaking the bottle" (i

    ケチャップ理論 - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/06/16
    豪州中銀は、不動産バブルを再燃させることで景気を保った点でも新・マエストロ
  • ロゴフ講演・バーナンキと元相場 - himaginary’s diary

    一昨日と昨日に引き続き、ロゴフ都内講演トランスクリプトから気になったところを2つばかりピックアップしてみる。なお、以下の引用部に限らずトランスクリプト全体を通して言えることだが、ロゴフという人は話に様々なエピソードを盛り込むのが非常にうまい(以前紹介したIMF時代のスティグリッツへの反論でも、ボルカーのエピソードが巧みに使われていた)。ただし、その分、主張や分析がぼやけてしまう嫌いも無くはない。 バーナンキとショーン・コネリー I have to say it's just incredibly - sort of like an out-of-body experience to me to see my friend Ben Bernanke - I had the office next to his at Princeton for seven years. And we had

    ロゴフ講演・バーナンキと元相場 - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/04/01
    20年前は世界の手本だったのに、20年で世界の反面教師になる国日本。
  • 日本は1942年にデフォルトしたのか? - himaginary’s diary

    昨日取り上げたロゴフ都内講演トランスクリプトで、全体的な主張への違和感とは別に、少し首を傾げたところが一箇所あったので、以下に紹介する。 The Depression in World War II is that giant one there when Germany was in default. Japan was in default. Everybody was in default. And I just tell one war story from the book. When we published the data on this early on, we got lots of letters from - a complaint from around the world of particularly from government officials com

    日本は1942年にデフォルトしたのか? - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/03/31
    外債の話じゃないのこれ。まぁ、戦争始まったら外債なんてゴミくずです。
  • CDO市場崩壊の物語 - himaginary’s diary

    WSJブログでハーバードのある学生の卒業論文が取り上げられている(マンキューブログ経由;wrong, rogue and booklogでも紹介されている)。記事によると、マイケル・ルイス(「ライアーズ・ポーカー」の著者)の新著「The Big Short: Inside the Doomsday Machine」の謝辞で、 A.K. Barnett-Hart, a Harvard undergraduate who had just written a thesis about the market for subprime mortgage-backed CDOs that remains more interesting than any single piece of Wall Street research on the subject. (拙訳) A.K. Barnett-Ha

    CDO市場崩壊の物語 - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/03/23
    ちょっとしか目を通してないけど、あとで全部よまんとな
  • 日本の比較劣位産業? - himaginary’s diary

    イースタリーが面白いことを書いているので、以下に訳してみる(Economist's View経由)。 経済学は国は専門に特化せよという…経済学への特化を含めて (Economics tells countries to specialize…including specializing in economics) 経済学で最も権威があり、かつ、私見によれば最も強力な富の創造をもたらす概念は、専門への特化による利得ならびに交易による利得を説く比較優位の考え方だ。周知の通り、国によって得意分野は異なる。スイスはチョコレートを提供してくれるし、ドイツはビール、フランスはワイン、そして英国は…ええと、英国は…、ええと、ええと…。 ああ、そうだ、そもそも英国こそ、比較優位と専門への特化や交易による利得という概念を提供してくれた国だった! こうしたことを考え付いたのは、将来の経済学博士を目指す学生に対

    日本の比較劣位産業? - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/03/20
    ちなみに、イギリスの比較優位産業は農業です。フランスとオランダ、アメリカもそうです。そのせいか、農産物の自由化、自国工業の保護に熱心だったりします。
  • 生産性上昇がGDPギャップを拡大した・その2 - himaginary’s diary

    昨日はサンフランシスコ連銀の生産性とGDPギャップに関するレポートを紹介したが、シカゴ連銀総裁のチャールズ・エバンスも、3/9の全米企業エコノミスト協会(NABE)経済政策コンファレンス(Economic Policy Conference)講演で同様のことを述べている(Economist's View経由)。 エバンスも、サンフランシスコ連銀と同様、最初にオークン則の破れについて触れているが、ただしその解釈は異なっている。彼によると、景気後退期と拡大期ではそもそもオークン則の傾きが異なっており(景気後退期の方が失業の変化が大きい)、景気後退期のサンプルだけを元にすると、今回の失業率の変化も説明可能だという。下図の通り、全体サンプルを元にした失業率予測(緑線)に比べると今回の実際の失業率(青線)は上振れしているが、景気後退期だけのサンプルを元にした予測(赤線)には概ね適合している。 しかし

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    pal-9999 2010/03/11
    いつもおもしょいなぁ
  • 生産性上昇がGDPギャップを拡大した - himaginary’s diary

    池田信夫氏の3/7ブログエントリ「構造改革はGDPギャップを拡大するか」に対し、solidarnoscさんが 需要Yが制約要因になっていればGDPギャップは大きくなるよ。生産性Aを上げても、需要による制約でYが不変なら、K(労働投入),L(資投入)が小さくなる。(=失業が増える)なのでGDPギャップも大きくなる。Q.E.D. というはてぶを付けられたが、奇しくもそれと呼応するようなレポートがサンフランシスコ連銀から3/8付けで発表された(Economist's Viewでリンクされたほか、WSJブログ、ビジネスウィーク、ABCニュースでも取り上げられている)。 以下は同レポートの要旨。 In 2009, strong growth in productivity allowed firms to lay off large numbers of workers while holding

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    pal-9999 2010/03/09
    ほー。
  • ラインハート=ロゴフは因果関係を逆に見ている? - himaginary’s diary

    一昨日のエントリで政府債務を問題視するラインハート=ロゴフへの異議申し立てを紹介したが、彼らの見解については、当然のごとくポストケインジアン=Neo-Chartalistも大いに反発している。 彼らの根城とでも言うべきカンザスブログの直近エントリでは、Marshall Auerbackという人がこの件について書いている。その主張は以下の通り。 Debt to GDP is a ratio and the ratio value is a function of both the numerator and denominator. The ratio can rise as a function of either an increase in debt or a decrease in GDP. So to blindly take a number, say, 90% debt to

    ラインハート=ロゴフは因果関係を逆に見ている? - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/03/07
    中南米とアフリカがそーだが、成長への期待とうらはらにさっぱり成長せず、債務まみれに。そんな時代もありました。
  • 新・マエストロ - himaginary’s diary

    かつてアラン・グリーンスパンに冠せられた金融政策のマエストロという称号は、今やオーストラリアの中央銀行である豪州準備銀行(Reserve Bank of Australia=RBA)総裁のグレン・スティーブンスこそ相応しい、という記事をデビッド・ベックワースが紹介している。 既に報じられている通り、RBAは昨日利上げを実施し、政策金利を4.0%とした。これは、昨年の10月に利上げに転じてから、11月、12月に続く4回目の利上げとなる。もはや出口戦略どころか、既に景気の過熱を抑える局面に入っているわけだ。 ベックワースによると、早くも今年の1/18にスコット・サムナーがRBAを称賛するブログエントリを書いている。以下は該当部分の引用。 Interestingly, I know of only one country that stayed away from the ever lower

    新・マエストロ - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/03/03
    オーストラリアは1970年代あたりから暫時的に改革してきたからなー。
  • 2009年後半には米国の金融は引き締め気味だった - himaginary’s diary

    とWSJブログに書かれている(Economist's View経由)。以下はそこからの引用。 What they found is that after improving markedly in the first half of 2009 — thanks in large part to the Fed’s money pumping exercises — financial conditions tightened again in the second half of the year, unusually so for the early stages of a recovery. “The fact that financial conditions are still impaired, at least in some parts of the system, is c

    2009年後半には米国の金融は引き締め気味だった - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/03/01
    真面目な話、だれかそろそろ白川ペーパーの話をするべきじゃないか。誰もやらんなら俺がやるか。でも最近、やる気なくてなぁ・・・・
  • 金融イノベーション格付け - himaginary’s diary

    今回の金融危機を機に、これまでの金融の技術革新の意義を問い直す声が上がっている。拙ブログでも、ここやここでそうした議論を紹介した。中には、ここで紹介したクルーグマンのように、「その多くが規制を巧みにかいくぐったという代物で、評価に値するものではなかった」と断じる人もいる。ボルカーに至っては、重要な技術革新はATMくらいで、しかもそれも金融と言うより機械の技術革新だ、と述べている。 そうした中、ブルッキングス研究所のRobert E. Litanという人が、これまでの金融のイノベーションの成果を格付けする試みを行なった(Economist's ViewでリンクされたEconomic Principals経由)。その論文の表1に彼の下した評価がまとめられているので、以下に転記してみる。 アクセス 利便性 生産性/GDP 支払い 現金自動預け払い機(ATM) ++ ++ + クレジットカードの拡

    金融イノベーション格付け - himaginary’s diary
  • 一目で分かる世界的なインフレ収束傾向 - himaginaryの日記

    昨日に引き続き、レベッカ・ワイルダーのブログから興味深いグラフを引用。 1982年、2008年、2011年の3時点におけるインフレ率20%以上の国をグラフにしている(2011年は予測)。 27ヶ国。 18ヶ国。

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    pal-9999 2010/02/18
    わらった
  • 単なる嘘つきや事実を否定する人と議論で合意するのは不可能 - himaginary’s diary

    Economics of Contempt(EoC)がジョン・テイラーやジョン・コクランについてそう書いている。 以下はEconomist's Viewにおける抜粋。 After reading John Taylor and John Cochrane's analyses Lehman's failure, I'm beginning to understand how it's possible for economists to say that "we're still arguing about the causes of the Great Depression." It's generally hard to come to an agreement when one side simply lies, or refuses to acknowledge undeniabl

    単なる嘘つきや事実を否定する人と議論で合意するのは不可能 - himaginary’s diary
  • デフレは“トロイの木馬”によりもたらされたのか? - himaginary’s diary

    1ヶ月前に実質為替レートについて書いた時に、日のデフレの原因を海外に求める見方の矛盾を指摘した。そうした見方は、簡単に言うと 日の生産性が低いため、海外新興国の台頭により安い輸入品が流れ込み(もしくはそうした安い商品との市場での競合により)、価格低下が生じた という主張である。それに対し小生が疑問を呈したのは 日の生産性が低いならば、なぜ為替レートでの調整ではなく、国内物価による調整が行なわれたのか? という点である。 しかも、そうした論者が得てして同時に主張するのは、為替レートが減価せずに国内物価が低下したので、実質為替レートは円安となった。従って為替レートはむしろ今後は円高になる、という論理である。 喩えるならば、その一連の主張によると、新興国の台頭による世界的な価格低下は、日に関してはトロイの木馬のような働きをしたことになる。すなわち、日は変動相場制を採っているにも関わらず

    デフレは“トロイの木馬”によりもたらされたのか? - himaginary’s diary
  • 低金利と住宅バブルに関する経済学者の見方 - himaginary’s diary

    昨日のエントリの脚注で触れたWSJブログの経済学者アンケート抜粋を以下に訳してみる。昨日のエントリに頂いたコメントへの回答になっている部分もあるかもしれない。 ちなみに、アンケートの対象はNBER(National Bureau of Economic Research)の金融政策プログラム(Monetary Policy Program)のメンバーとのこと。ただし、ここでの意見はNBERではなく各人のものとの由。 以前、FRBの経済学者への“言論統制”を告発した記事を紹介したが、それを念頭に読むのも一興かもしれない。 ローレンス・ボール、ジョンズ・ホプキンス教授 (LAURENCE BALL, JOHNS HOPKINS PROFESSOR): 「モーゲージの融資者が所得証明の書類にきちんとこだわっていさえすれば、こうした議論はまったく必要なかった。」 マイケル・ボルド、ラトガース教授

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    pal-9999 2010/01/25
    今度、サブプライムを売った男の告白って本の紹介してあさましすっか
  • 菅直人が財務大臣になったのは良いこと - himaginary’s diary

    昨年12/8エントリで紹介した“ヴェブレン”君がそう吼えている。 以下は氏の1/9エントリの拙訳。 日:菅直人 菅直人が日の財務大臣になったのはとても良い兆候だ。総理の鳩山と違って、菅直人は当に頭が良いしリベラルだ。彼は政府の官僚を標的にすることによって名を上げた。日では官僚がほとんどの政策策定を実際にコントロールしている一方、議会は基的にはめくら判を押すだけで、独裁制を嫌う西側諸国に対する体裁を維持するために存在している。菅はその状況を変えようとして、自らのキャリアを当局との闘いに費やしてきた(実際のところ、民主党がなぜ彼を党首に選ばなかったのかは謎だ…)。ただ問題は、日政治家がほぼ役立たずであることだ(菅とその他数人を除く)。現実問題として、彼らは賢明な東大(東京大学)出身の官僚のお蔭でまだましなものになっている。…話が脇道に逸れた。 菅の声明によって円が下落したが(良い

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    pal-9999 2010/01/16
    バーナン(ry
  • 財政刺激が効果を発揮するタイミング - himaginary’s diary

    昨年の12/23にメンジー・チンが、ドイツ銀行のレポートを引用して、財政刺激策が効果を発揮するタイミングが、水準で見る場合と成長率で見る場合では違ってくることを強調した。それをさらにクルーグマンが12/27に引用して、話のポイントをより模式的な数値例で示した。 そのエントリでクルーグマンは、7700億ドルの財政刺激策の四半期ごとの支出が、下表の「Rate」のような推移を辿ると想定している(単位:10億ドル)。 Rate Change Cumulative GDP比 成長率 執行% 累積執行% 2009Q2 35 35 35 1.00 1.00 4.55 4.55 2009Q3 80 45 115 2.29 1.29 10.39 14.94 2009Q4 110 30 225 3.14 0.86 14.29 29.22 2010Q1 120 10 345 3.43 0.29 15.58 44

    財政刺激が効果を発揮するタイミング - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/01/15
    財政刺激の効果がきれるの怖すぎる
  • 失業は経済のセクター間調整によるものか? - himaginary’s diary

    池田信夫氏が取り上げているが、タイラー・コーエンが経済のセクター間調整について書いている。基的には以前ここで取り上げた議論の蒸し返しであるが、今回はEconbrowserのメンジー・チンが懐疑論者として登場している。 チンは、セクター間調整が失業をもたらしていること自体は否定していないが、それが主要因であるという主張には懐疑的である。彼が議論の対象としたのは、The American SpectatorのJoseph Lawlerのコラムであるが、そこでのLawlerのセクター間調整による構造的失業を重視する主張について、以下のような疑問を投げ掛けている。 たとえば建設業にくらべた製造業の労働者の落ち込みは、今回よりも1981-1982年の景気後退の方が大きい。 確かに教科書的には、(セクター間調整の遅れが生み出す)摩擦的ないし構造的失業と、(景気循環が生み出す)循環的失業とは区別されて

    失業は経済のセクター間調整によるものか? - himaginary’s diary
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    pal-9999 2010/01/03
    サムナーの金融政策万能論者っぷりは本当にすごい。
  • Thoma「リフレよりは財政政策を」 - himaginaryの日記

    20日のエントリでバーナンキへの批判を紹介したが、Mark Thomaがその批判派を3種類に分類している(moneywatchの12/21コラム)。 ロン・ポールなどのリバタリアン。彼らはできればFRBなど廃止してしまいたいと思っている*1。 WSJ編集局などの金融業界(cf. 拙ブログの12/5エントリ)。バーナンキに資産バブルの責任を問うと同時に、出口戦略の際に批判に耐えて引き締め政策ができるかどうかを疑問視している。 デロング質問へのバーナンキ回答に反発する人々(cf. 拙ブログの12/20エントリの最後の段落)。いわば米国版リフレ派。 前二者がバーナンキはインフレに甘すぎると批判しているのに対し、3番目はバーナンキはインフレを警戒しすぎていると批判している、とThomaは違いを指摘する。 こうした動きについてThomaは、そもそも今の状況でFRBにできることは限られているのだから、

    Thoma「リフレよりは財政政策を」 - himaginaryの日記
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    pal-9999 2009/12/26
    中国とアメリカの財政刺激効果が来年の初めに切れてしまうのはホントこわいわ
  • 「あなたはモラルハザードの定義そのものだ」 - himaginary’s diary

    ‘You Are the Definition of a Moral Hazard’――何だか「あなたは疑惑の総合商社だ」という発言を連想させるが、バーナンキに対してジム・バニング上院議員が、12/3の米上院銀行委員会の承認公聴会の席上でそう言い放ったという。さらにバーナンキの再任を阻止するために何でもすると息巻いたらしいが、幸いにも彼の努力空しく、取りあえず12/17の同委員会でバーナンキの再任は承認された。上院会議での承認決議は来年に入ってからになるとのことである。 そんな中、12/13付けワシントンポストでは、バーナンキの功罪を論じたブルッキングス研究所のダグラス・エリオット*1の論説を紹介している。エリオットのその12/11付け小論のタイトルは、「上院議員の皆様、好きなだけバーナンキを叩いて良いから、とにかく再任してください(Beat up Bernanke if You Wan

    「あなたはモラルハザードの定義そのものだ」 - himaginary’s diary