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2017年9月20日のブックマーク (7件)

  • 菊地成孔の『新感染 ファイナル・エクスプレス』評:国土が日本の半分の国。での「特急内ゾンビ映画」その息苦しいまでの息苦しさと上品な斬新さ

    菊地成孔の『新感染 ファイナル・エクスプレス』評:国土が日の半分の国。での「特急内ゾンビ映画」その息苦しいまでの息苦しさと上品な斬新さ 久しぶりに出た、「名(珍?)邦題」の件は、この際スルーするとして 作の原題は「プサネン(プサン/ヘン)」つまり「釜山行き」である。非常にシンプルであると言えよう。シンプルで素晴らしい。 もし日映画で 「のぞみ32号博多行き」 あるいは単に 「博多行き」 だけでもいいが、「このタイトルの、斬新なゾンビ映画」が出来たら、正直どうすか? オーラ感じる? 期待値上がる? それとも地味なタイトルで見る気がしない? オーラ、ビンビンに感じるよねえ? どう考えても。これにムラムラ来ない人、一種の不感症でしょう。 と、作、まずは名(珍?)邦題よりも、原題のメッセージ性、斬新さの方が遥かに上回っているのである。既に一取っているにも関わらず、余裕の珍邦題を許している

    菊地成孔の『新感染 ファイナル・エクスプレス』評:国土が日本の半分の国。での「特急内ゾンビ映画」その息苦しいまでの息苦しさと上品な斬新さ
  • 『新感染 ファイナル・エクスプレス』 - 法華狼の日記

    投資ファンドでチームリーダーをつとめる男がいた。仕事では冷徹に契約を進めるが、幼い娘とは何度も約束をやぶってしまう。うめあわせに、母に会いたいという娘の願いをかなえることに。 釜山行きの列車に乗るため、遠くの火事を横目に、男と娘は夜明けの街を走る。そして、さまざまな事情をもつ人々を乗せて列車が発進しようとした時、ひとりの女性が駆け込み乗車してきた…… 2016年の韓国映画。アニメ出身監督*1らしく構図は精緻で、カット割りも細かいが、あまり韓国映画らしい狂気や暴力の過激さはない。ゾンビ映画として特別に設定が斬新というほどでもない。意外なほど全体のバランスがよくとれ、オーソドックスに伏線を回収する、どこまでもシンプルなアクションホラーだった。 映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』公式サイト 物語としては、必死に戦いぬく家族のドラマ。周囲の人間が他人を襲うクリーチャーへ変化していくなかで、父

    『新感染 ファイナル・エクスプレス』 - 法華狼の日記
    palehorse82
    palehorse82 2017/09/20
    「ゾンビが蔓延していく世界を列車でつっきるという設定は、同じ2016年に日本で制作されたTVアニメ『甲鉄城のカバネリ』を思わせる。」
  • 奔るゾンビ映画――『新感染 ファイナル・エクスプレス』の感想 - 名馬であれば馬のうち

    (原題:부산행、ヨン・サンホ監督、2016、韓国) 「新感染 ファイナル・エクスプレス」予告編 走る列車、トレインするゾンビ 感染が拡がる、まるで新幹線の速さで。 などという地口が、場当たり的なノリでなく、しんじつ映画としての速度にマッチしているものだから、一見いかにも二秒でおもいついたようなB級のかおりがぷんぷんする邦題も実は考えに考え抜かれてつけられたものなのだと、心ある観客ならば開始二十分で気づく。 とにかく列車も映画も止まらない。 ZPM(Zombeat Per Minutes)は200を超えているだろうか、めちゃくちゃ機敏なゾンビたちが時には波のように、時には滝のように*1、そして時には獣のように人間に襲いかかり、その数を増していく。 ゾンビ映画にありがちな「噛まれた人間が徐々にゾンビ化していき、蝕まれていく人間性とのあいだでコンフリクトを起こす」なんていうぬるい描写は(一部を除

    奔るゾンビ映画――『新感染 ファイナル・エクスプレス』の感想 - 名馬であれば馬のうち
    palehorse82
    palehorse82 2017/09/20
    「生存者同士のいがみあい。ゾンビ映画にはよくある「ゾンビより人間がこわい」というやつだ。しかしその描きかたも大雑把なようでいて実は繊細」
  • 「新感染 ファイナル・エクスプレス」――なぜ「列車」であり、「釜山」なのか? - 君と夏の夢 将来の終わり

    「新感染 ファイナル・エクスプレス」が公開されました。 作はアニメーション監督ヨン・サンホによる実写初挑戦作品ながらそのクオリティの高さから世界150ヶ国より買い付けが殺到、韓国での観客動員数は19日間で全人口の20%である1000万人を突破するなど、破竹の勢いを見せているゾンビ・パニック・アクション大作です。ソウルを発車した新幹線・KTX101号に乗り釜山に向かう父と娘。しかしその裏では全国規模のゾンビ・パンデミックが進行しており、車内にも謎のウィルスに感染したひとりの女が転がり込んでいた……。 作には明確に「韓国人、ないし韓国の国柄に精通していればわかる」メタファーが随所に散りばめられています。もちろんニュースをよく見ている人であれば、気付くのは比較的容易でしょう。 それは「朝鮮戦争によるソウル陥落」「MERSコロナウィルスの感染拡大」そして何より299人が犠牲になった2014年韓

    「新感染 ファイナル・エクスプレス」――なぜ「列車」であり、「釜山」なのか? - 君と夏の夢 将来の終わり
    palehorse82
    palehorse82 2017/09/20
    「本作は一級のホラー・エンターテイメント映画であり、いわば「韓国版シン・ゴジラ」ともいえる一作」
  • 『新感染 ファイナル・エクスプレス』 生き残るのは誰だ?

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 いやもう、面白いったらない。 『新感染 ファイナル・エクスプレス』は、パンデミックの恐怖とノンストップアクションが組み合わさった、見事としかいいようのない娯楽作だ。 あえてジャンル分けをするならば、作はゾンビ映画になるのだが、あまりにも面白い要素がいっぱいで、もはやジャンルなんてどうでもいいほどだ。 疾走する高速列車を舞台にした作は、暴走列車を描いた『アンストッパブル』のように手に汗握るし、移動中の主人公たちを誰も彼もが襲ってくる『藁の楯 わらのたて』のように油断がならないし、列車の中を後方車両から前方車両へ進撃する『スノーピアサー』を凌ぐ駆け引きに舌を巻く。 抜群に面白いアクション映画である上に、絶体絶命の状

    『新感染 ファイナル・エクスプレス』 生き残るのは誰だ?
    palehorse82
    palehorse82 2017/09/20
    「かつて同じような物語があった。富野喜幸(現・富野由悠季)監督の傑作アニメ『伝説巨神イデオン』(1980年~)だ。」
  • "来年夏をお楽しみに!"『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 - 私設刑務所CHATEAU D'IF

    最初のヒーロー、ついに降臨! 喘息持ちで徴兵検査にまったく合格しないスティーブ・ロジャース青年。勇気と愛国心に溢れる彼は国のために戦いたいと願い、出身を偽って幾度も検査を受けていた。ある日、何度目かの検査の時に、スティーブは謎の科学者に声をかけられる。それは特殊な血清を用いて超人的な兵士を作るための実験への誘いだった。試験をくぐり抜け、実験に臨むスティーブ。だがその時、秘密組織ヒドラの魔の手が迫る……! 予告からびっくりしてたが、痩せと筋肉のギャップがすごい! ハリウッド俳優なんだから、そこそこいいガタイしてるのが当然だろうが、特撮で作ったらしい痩せ状態の映像が物凄く自然だ。 40年代の街並のセットとか、女優さんの衣装とかは好きだが、ああいう時代に生まれたガリガリのチビ男の葛藤たるや、少々ぞっとするものがある。だが、力の論理がまかり通る戦時中に、誰よりも力がない存在でありながら、それでも力

    "来年夏をお楽しみに!"『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 - 私設刑務所CHATEAU D'IF
  • 高潔なるアメリカンスピリッツ『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール