「税の番人」として万人に恐れられている税務署。彼らは企業や個人のどこに注目しているのか。税務調査に入られたときにはどう交渉すべきなのか。国税OB税理士3人が、その傾向と対策を語った。 本当は払わなくていいのに… 今年も確定申告の時期がやって来た。誰もが「納税は国民の義務」と頭ではわかっていても、企業や個人事業主が、その金額を少しでも減らそうと血の滲むような努力をしているのは周知の通りだ。 そんな中、かつて脱税に厳しい目を光らせる国税局に所属していたOB税理士3人が、匿名を条件に、国税に「狙われる会社」「狙われる人」の特徴を明かしてくれた。 A いまの時期は忙しくてかなわない。「国税OB」という看板はやはり大きいよ。 B 税務署に睨みを効かせられる用心棒として期待している人も多いですからね。 中には「当事務所には国税OBの税理士が多数所属しています」と派手に看板を掲げているところもある。 A