これは前回の「視点」の問題、つまり日本人は「失われた20年」という固定化した視点からしか労働市場を見ていないのではないか、という指摘ですが、学生にはそのような視点に捕われることのない柔軟な思考で就職活動に挑んで欲しいと思います。 といっても、金融危機が表面化した際、いくつかの大企業が行った雇用契約の一方的な破棄は、就職活動をする世代にとってショッキングな出来事だったでしょう。それでも欧州諸国の多くで生じている、若年層の恐るべき失業率の実態を知れば、日本で就職活動をするのはそんなに悪いことではない、とその見方も変わるかもしれません。 なぜ、低進学率のスイスで失業率が低いのか 琴坂 就職活動といえば、欧州では若い世代にとって仕事探しが困難だと聞いています。とくに若年層の失業率は近年20パーセント以上で推移しており、現在でも10パーセントを上回ることがない日本の若年層失業率とは大きな差があります
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