2月、湖北省武漢市で、オンラインでの慢性疾患の再診が医療保険の支給対象となった。新型肺炎の流行を受けて規制緩和が前倒しされた形だが、3月にはこの措置は全国に拡大された。従来、オンライン診察は医療保険が適用されなかったため軽微な疾患での利用が大半だったが、一気に利用が広がりそうだ。オンライン医療企業の微医(ウィドクター)によると、2月26日に武漢市で同社のサービスが認可されてからわずか10日あまりで、5万人にオンライン診察による処方せんが発行されたという。 3月26日には浙江大学医学院付属第一病院が、アリババグループと共同で「新型コロナウイルス感染症対策ハンドブック」を発表した。同ハンドブックには次の一節がある。「インターネット病院機能を提供し、緊急ではない慢性疾患などの医療需要を処理するように誘導して来院人数を減らし、受診時の交差感染リスクを下げる」。 実際、中国では新型肺炎の流行を受け、