サンフランシスコの沖合約50キロに浮かぶファラロン諸島で、ネズミの大繁殖が問題になっている。規制当局は殺鼠剤を空輸しての根絶プロジェクトにゴーサインを出した。 ●閲覧ご注意:ネズミの波がオーストラリアの農地や町に殺到している 同諸島は気象条件によってはサンフランシスコから望むこともできるが、霧に浮かぶ断崖絶壁の厳めしい姿で知られる。16世紀以前には「死者たちの島」として恐れられていた。過去10年間ほどではより現実的な問題として、ネズミの異常な繁殖が懸念事項となっている。 諸島とはいってもさほど規模は大きくなく、メインとなるサウスイースト・ファラロン島とメイントップ島の隣り合った2つの島は、あわせて幅1キロ少々というささやかな存在だ。諸島すべてを合計しても0.8平方キロほどの面積に留まる。 1969年に野生生物保護区に指定されており、今では研究者を除く人々の立ち入りは禁じられている。人の姿を