日本共産党が、南京大虐殺の日である12月13日に北京五輪ボイコット要求の声明を発表した件、ネット上ではほとんど議論がない。反応は右翼からの歓迎コメントばかりで、反対意見らしきものは希少だ。事件になっていない。事件になっていないけれど、私は重大事件の発生だと思うので、前稿に引き続いて批評を加えたい。今回の件は、単に、リベラルデモクラシーの価値観に旋回した日本の左翼政党による中国叩きというだけの意味に止まらず、もっと深く、歴史認識に触れる根本的な過誤と罪悪だと私は思う。リベラルデモクラシーの臨界を超えて、右翼の地平に到達する思想的変節であり、戦争に向かわせる確信犯的挑発だ。中国がいま一番やって欲しくないことを、中国で最も神聖な追悼の日を狙うようにして一撃した。安倍晋三の731機搭乗の見せびらかしに匹敵する、あるまじき窮極の嫌がらせ行為である。日本共産党と志位和夫が、12月13日が何の日であるか
![南京大虐殺の歴史認識を変えた日本共産党 – 右翼と同じ「幻」論の態度へ | 世に倦む日日](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d64511ee600817dbc4d85f8a6c0755654a4f7055/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Fpds%2F1%2F202112%2F17%2F19%2Fc0315619_15241466.png)