デフレ化が鮮明の中国経済 中国経済は、今なにもかもがうまくいっていない。 中国政府が7月17日に発表した今年第2四半期の国内総生産(GDP)は、前年比6.3%増だった。第1四半期の4.5%増より伸び率が拡大したが、昨年春に上海がロックダウン(都市封鎖)した反動に過ぎない。前期比の増加率は、0.8%と第1四半期(2.2%増)から鈍化しており、ゼロコロナ解除後の経済のV字回復期待はしぼんでいる。 前編『中国でついに「失われた30年」が始まった…! 日本のベテラン官僚も心配になる「なにもかもうまくいかない中国経済」、そのヤバすぎる末路』で指摘したとおり、不振の主な要因は「不動産市場の低迷」だが、その背景に「デフレ化」という日本の悪夢の病巣の存在が指摘されている。 需要不足の中国経済を見るにつけ、筆者は「現在の中国経済は30年前のバブル崩壊後の日本経済に酷似してきている」との思いを禁じ得ないでいる