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ブックマーク / note.com/hiroshi_arakawa (59)

  • スパイクタンパクとヘルペスウイルス: Communications Biologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    前回に続き帯状疱疹について話していきたいと思います。潜伏感染は持続感染の一種であり、臨床的に認められる症状を示さずに体内に病原体が存続している状態です。ヘルペスウイルスに一旦感染してしまうと、症状が治った後もウイルスは神経節に移動して潜伏感染します。この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効です。宿主の免疫低下に伴って再活性化し、初感染した部位の近傍に病巣を発症します。 潜伏感染しているヘルペスウイルスの再活性化によって起こる病気の1つが帯状疱疹です。帯状疱疹は痛みをともなう皮膚湿疹であり、潜伏感染している水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化が原因です。 カポジ肉腫もヘルペスウイルスによって引き起こされる病気のひとつです。エイズ患者の末期に発症する事でも知られています。免疫力が極度に低下したヒトの血管内皮細胞にカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス (ヒトヘルペスウイルス8) が

    スパイクタンパクとヘルペスウイルス: Communications Biologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/05/19
    カポジ肉腫もヘルペスウィルスによって引き起こされる病気のひとつです。エイズ患者の末期に発症する事でも知られています
  • コロナワクチンと帯状疱疹: International Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    コロナワクチンと帯状疱疹: International Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる痛みをともなう皮膚湿疹です。帯状疱疹の原因は潜伏感染しているヘルペスウイルス (水痘・帯状疱疹ウイルス) の再活性化です。 水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、まずは水疱瘡として発症します。多くの人は子どもの頃に水疱瘡にかかりますが、発症して1週間程度で治ります。実は、このウイルスは水疱瘡が治った後も体の神経節に潜伏します。それでも、免疫力が正常な場合はウイルスの活動が抑えられていますが、免疫力が低下したときなどに再活性化し、神経を伝わって皮膚に到達し帯状疱疹として発症します。免疫力の低下の原因は、加齢やストレス、過労、免疫不全などです。 皮疹出現の数日前から違和感や疼痛を伴うことがあります。その後

    コロナワクチンと帯状疱疹: International Journal of Infectious Diseasesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/05/19
    このウィルスは水疱瘡が治った後も体の神経節に潜伏します。免疫力が正常な場合はウィルスの活動が抑えられていますが、免疫力が低下したときなどに再活性化し、神経を伝わって皮膚に到達し帯状疱疹として発症します
  • フーリン切断部位の謎: Frontiers in Virologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    以前の記事内でも書きましたが、私がこれまで「コロナウイルス自体」についてあまり話してこなかった理由の1つは、このブログの来の趣旨が「コロナワクチン」が危険な理由を伝える事だったからです。そして、このウイルスにまつわる事に不自然な点が多すぎるからなのです。しかしながら、この不自然さを置き去りにしたままコロナワクチンの是非について語る事はやはり難しく、今回はこの新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) の謎について、もう少し触れていこうと思います。 さて、コロナウイルスの大きな謎の1つに「フーリン切断部位」があります。フーリン切断部位は新型コロナウイルスの感染力に関わるのですが、これはSARS-CoVを含む近縁のコロナウイルスには来見られないのです。では新型コロナウイルスが進化の過程でどうやってフーリン切断部位を獲得できたのか? この事はコロナ騒動の当初から一部の科学者の間では議論の的

    フーリン切断部位の謎: Frontiers in Virologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/04/23
    フーリン切断部位の配列が、モデルナ社が特許を取得した遺伝子上の配列と一致する事を報告する論文が先日、2022年2月に発表されました。この配列の特許が出願されたのは、コロナ騒動が始まる数年前の2016年です
  • 巨人の肩の上で|荒川央 (あらかわ ひろし)

    「巨人の肩の上にのる矮人 (わいじん)」。意味は「先人の積み重ねた発見に基づいて何かを発見すること」です。「巨人の肩の上に立つ」「巨人の肩に座る」「巨人の肩に登る」「巨人の肩に乗る小人」などの形でも使われます。科学者アイザック・ニュートンが1676年にロバート・フックに宛てた書簡で用いました。 矮人とは背の低い人の事です。「巨人の肩の上」というのは、何かの発明や発見があった場合、そうしたものは単独で存在するものでも一個人が成し得たことでもなく、膨大な過去の蓄積という「巨人」の上に成り立っているのだとする考え方の比喩です。今現在行われている研究も、目下研究している人間だけのものではなく、実際には先人達による長い積み重ねの歴史と礎の上に成り立っています。 さて、科学における「捏造」とは存在しないデータや研究結果を意図的に作成する行為です。科学の発展の際に生まれる新たな発見は嘘や捏造によるもので

    巨人の肩の上で|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/04/08
    実は「巨人」は必ずしも善良であるとは限りません。巨人は食べ物や知識、仕事などを与えてくれるかもしれませんが、それは私達のためではなく巨人自身のためかもしれません
  • SARS-CoV-2自然感染から回復した医療従事者は、ワクチン接種の義務化の対象から除外されるべきである: Lancet Rheumatolに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    SARS-CoV-2自然感染から回復した医療従事者は、ワクチン接種の義務化の対象から除外されるべきである: Lancet Rheumatolに掲載された記事から このところ欧州各国ではコロナ関連の規制が緩和の流れにあります。コロナに対する規制そのものを大きく緩和する国に加え、突如規制自体を撤廃する国も出てきました。一方、部分的に規制の緩和をするとしながらもワクチン義務化は諦めないといったチグハグな姿勢の国もあります。コロナ規制の緩和とコロナウイルス蔓延の状況も対応しておらず、すでにコロナワクチンをめぐる政策も各国で支離滅裂の様相です。コロナワクチンの推進の流れが世界的に繋がっていたように、コロナワクチンをい止める流れも世界で連鎖してきているのではないでしょうか。対応に苦慮した各国政府が右往左往しているようにも見えます。 欧州でも日でも、コロナ騒動の質に気付いている人と気付いていない人

    SARS-CoV-2自然感染から回復した医療従事者は、ワクチン接種の義務化の対象から除外されるべきである: Lancet Rheumatolに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/02/28
    (こんな当たり前のことをわざわざ主張しなければならないとは)しかし、これはコロナ以前から分かっていた事ですが、一般論としてワクチンを接種しても接種者が未接種者にウイルスを伝播することはあります
  • コロナワクチンと治療法 - 生データが必要だ、今すぐ: BMJに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    BMJのシニアエディターのPeter Doshiの記事です。以前にも彼の記事を紹介した事があります。コロナワクチンの有効性は謳い文句とされていた95%ではなく、実際には29%もしくは19%しかない、という話でした。 Doshiはコロナ騒動の背景にある経済学にも触れています。病気になった人のみを対象とする薬と違い、ワクチンは健康な人間や動物に義務化できるため、膨大な人数相手に定期購買的に利益を上げる事ができる巨大ビジネスであり利権です。背景には巨額のお金が動くため、様々な癒着を生む温床となります。 コロナワクチンの大量接種前からDoshiは一貫してコロナワクチンのリスクを訴えています。 Covid-19 vaccines and treatments: we must have raw data, now Peter Doshi et al, BMJ 2022 https://www.bmj

    コロナワクチンと治療法 - 生データが必要だ、今すぐ: BMJに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/02/26
    BMJのシニアエディターのPeter Doshiの記事です/「大手製薬会社は最も信用されていない産業である」
  • mRNAワクチンはすぐに分解されるのか?|荒川央 (あらかわ ひろし)

    ファイザー、モデルナのコロナワクチンは「mRNAワクチン」です。「mRNAワクチンは短期間で分解されるので、人体に悪影響は無い」と言う言葉を目にする事もありますが、実際のところはどうでしょうか。 免疫系の仕組みは大きく分けると「獲得免疫 (acquired immune system)」と「自然免疫 (innate immune system)」の2つです。獲得免疫の主な攻撃要員は抗体やT細胞受容体です。獲得免疫はウイルスや病原菌等の様々な外敵を精密に区別し攻撃するために、それぞれの敵を識別する事ができる百万種類以上の抗体遺伝子を体内で作成します。獲得免疫の遺伝子は遺伝子組換えによって体内で新しく作られる遺伝子です。(ここで言う遺伝子組換えとは、人工的なものではなく動物が持つ生来の仕組みによるもの。) これに対し「自然免疫」の遺伝子は生まれつき持っている遺伝子です。獲得免疫と比較すると自然

    mRNAワクチンはすぐに分解されるのか?|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/02/12
    にも関わらず4週間と比べて9週間後の方が抗体量が増えているという事は、免疫刺激を与えているスパイクタンパクは9週間後でも十分量が残っていると考えられるという事です
  • コロナウイルスワクチンでまれにロングコビッドのような症状が出る事がある: Scienceに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    最近になって新聞やテレビ等でもコロナワクチン後遺症が少しずつ取り上げられるようになりました。そしてScience誌に、コロナワクチン接種者がロングコビッドのような症状を発症する事についての記事が掲載されました。権威のある学術雑誌の多くはこうした問題に目を瞑っていましたが、少しずつ流れが変わってきたのかもしれません。 In rare cases, coronavirus vaccines may cause Long Covid–like symptoms Brain fog, headaches, blood pressure swings are being probed by NIH and other researchers https://www.science.org/content/article/rare-cases-coronavirus-vaccines-may-caus

    コロナウイルスワクチンでまれにロングコビッドのような症状が出る事がある: Scienceに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/02/10
    さらなる問題は、コロナウイルスに感染した上で重症化する人は、それ自体が稀であるのに対し、コロナワクチンは健康な国民の大多数に接種されるという事です
  • ワクチンと抗体依存性感染増強 (ADE)|荒川央 (あらかわ ひろし)

    抗体依存性感染増強 Wikipedia 抗体依存性感染増強 (Antibody-dependent enhancement, ADE) とは、ウイルス粒子と不適切な抗体とが結合すると宿主細胞への侵入が促進され、ウイルス粒子が複製される現象である[1][2]。不適切な抗ウイルス抗体は、細胞のFcγ受容体(FcγR)または補体経路を経由して目標の免疫細胞のウイルス感染を促進する[3]。ウイルスと相互作用した後、抗体は特定の免疫細胞または補体タンパク質の一部で発現されるFcγRに、Fc領域で結合する。この相互作用は、免疫細胞によるウイルス抗体複合体の作用を促進する。通常は、作用後はウイルスが分解されるが、ADEの場合は逆にウイルスの複製が引き起こされ、その後免疫細胞が死滅することがある。つまり、ウイルスは免疫細胞の作用のプロセスを“誑かし”、宿主の抗体を“トロイの木馬”として使用する。抗

    ワクチンと抗体依存性感染増強 (ADE)|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/02/10
    ADEが起こるとコロナワクチン接種者の方がコロナウィルスによりかかりやすくなり、また感染した場合ウィルスの症状が暴走しやすくなります
  • コロナワクチンは母乳を介して乳児に移行する: Frontiers in Immunologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    抗体は体内で作られるだけとは限りません。外部から体内に抗体を移行させる事で成立するのが受動免疫です。受動免疫は例えば免疫グロブリン療法や抗血清療法などにも応用されています。母児免疫も自然におこる受動免疫の一種です。新生児は免疫系が未熟であり、新生児を病原体から守るために母親由来の抗体が使われるわけです。 抗体にはIgM、IgG、IgA、IgEなどのクラス (アイソタイプ) があり、異なるクラスの抗体は、抗原に応答して異なるエフェクター機構を活性化します。例えばアレルギーの原因はIgEのクラスの抗体です。ヒトの場合、IgGは胎盤を通過できる唯一の抗体のクラスです。母性抗体は胎盤細胞上のFc受容体によって胎盤を通過して胎児に移行します。受動免疫は初乳や母乳に含まれる母性抗体を介してもおこります。母乳に含まれる抗体のクラスはIgAであり、乳児が自分で抗体を合成できるようになるまで、母親由来の抗体

    コロナワクチンは母乳を介して乳児に移行する: Frontiers in Immunologyに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/02/09
    (全母体の汚染)母児免疫も自然におこる受動免疫の一種です。新生児は免疫系が未熟であり、新生児を病原体から守るために母親由来の抗体が使われるわけです
  • コロナワクチンをめぐるイタリアの状況について|荒川央 (あらかわ ひろし)

    いつもはなるべく科学的な内容に絞って記事を書くように努めているのですが、一度私自身の視点で見た私の周りのコロナワクチンをめぐる状況について主観的に書いてみようと思います。 「グリーンパス」とはイタリアにおけるワクチンパスポートの呼称です。ワクチン未接種でもPCR、抗原検査などのコロナ陰性証明により48時間有効のグリーンパスを取得する事はできます。ちなみにイタリアでは抗原検査による陰性証明の費用は現在は1回15ユーロ (約2千円) です。ところが、イタリア政府は昨年の11月24日に「スーパーグリーンパス」の導入方針を決めました。スーパーグリーンパスの取得には陰性証明は無効で、コロナワクチン接種または新型コロナウイルス罹患からの治癒の証明が必要になります。この「スーパーグリーンパス」は12月6日から施行されました。ワクチン未接種者を社会から排除するための政策です。 以前はグリーンパスの携帯で可

    コロナワクチンをめぐるイタリアの状況について|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/01/22
    (ちなみに今イタリアでムッソリーニを超える恐怖政治を敷いてるマリオ・ドラギは前欧州中銀総裁。よく分からん経緯で首相に)EU、特にイタリアのコロナワクチンファシズムは大変なレベルになっています
  • 奇妙なオミクロンはどこから来たのか?: Scienceに掲載された記事より|荒川央 (あらかわ ひろし)

    前回に続き、オミクロンについて話していきたいと思います。SARSコロナウイルス2-オミクロン株の最初の症例は、2021年11月24日に南アフリカから世界保健機関 (WHO) に初めて報告されました。オミクロン変異株は多数の変異を持ち、しかもオミクロンの変異は武漢型をベースとした現行のコロナワクチンによる免疫を回避する可能性があるものです。少なくとも1年以上もの間発見されずにオミクロンがどうやって多くの変異を獲得して進化してきたのか? 科学者の間では議論の的になっています。Science誌に掲載された記事を紹介します。 Where did ‘weird’ Omicron come from? Kupferschmidt Science 2021 https://www.science.org/content/article/where-did-weird-omicron-come 奇妙なオミ

    奇妙なオミクロンはどこから来たのか?: Scienceに掲載された記事より|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2022/01/06
    (「起源問題」の隠蔽で名の挙がったプレーヤーが多数)クリスチャン・ドロステン、クリスチャン・アンダーセン、リチャード・ハチェット...
  • オミクロン変異考察|荒川央 (あらかわ ひろし)

    新型コロナウイルス-オミクロン株 (SARS-CoV-2 Omicron variant、系統B.1.1.529) は2021年11月24日に南アフリカから世界保健機関 (WHO) に初めて報告されました。オミクロン変異株は多数の変異をスパイクタンパク上に持ち、しかも変異の多くは他の変異株には見られない新規のものです。この変異の多さのために、武漢型をベースとした現行のコロナワクチンによる免疫を回避する懸念にも繋がっています。 検出されるそれぞれのウイルスは変異し続けるウイルスのスナップショットの様なもので、それを固定できるのがクローニングです。生物学において「株」とは培養によって維持される同一系統の微生物などです。通常は単離してクローニングしたものを株と呼びます。当は単離されていなければオミクロン「株」とも呼べませんが、ここでは便宜的に「変異株」と呼ぶ事にします。 このオミクロンは当に

    オミクロン変異考察|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/12/29
    もしもこのウィルスが本当に人工のものならば、そもそも各国における流行すらも自然なものなのかどうかを考えてしまいます。その場合はもはや性善説に基づく常識的な科学や医学の判断だけでは対応できないでしょう
  • ワクチン有効率95%は本当か?: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文の紹介の続きです。今回はワクチンの有効率についての話です。 著者は論文中でBMJ誌のシニアエディター、Peter Doshiによるコロナワクチンに対する批判についても触れています。 BMJ誌のシニアエディターであるPeter Doshiは、ワクチンメーカーがFDAに公開した生データのうち、高い有効性を主張する根拠となるデータについて、2つの重要な分析結果を発表しました(Doshi 2021a、2021b)。 BMJ誌はブリティッシュ・メディカル・ジャーナルの略称で、1988年からはBMJが正式名称となっています。世界五大医学雑誌などと呼ばれる代表的な医学専門誌の一つです。 さらに引用元の文献を当たってみました。記事に連続性を持たせるため、タイトルに「マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から」との副題を付けましたが、今回はさらにその

    ワクチン有効率95%は本当か?: マサチューセッツ工科大学 (MIT) の総説論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/12/02
    PCR陽性者が少なすぎる事。感染群21720人でもたった8人、プラセボ群21720人で162人
  • 無症状のPCR陽性者からの感染は0だった (Nature Communications誌に発表された論文から)|荒川央 (あらかわ ひろし)

    最初に新型コロナウイルスの感染が報告された中国の武漢。武漢でのロックダウン後の約一千万人の大規模PCR検査の結果、無症状のPCR陽性者からの感染は「0」だったという報告です。この研究は2020年の5月から6月に行われたもので、Nature Communications誌に論文が発表されたのは2020年の11月です。 中国・武漢の約1,000万人の住民を対象としたロックダウン後のSARS-CoV-2核酸スクリーニング Post-lockdown SARS-CoV-2 nucleic acid screening in nearly ten million residents of Wuhan, China Cao et al. 2020 Nat Commun https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33219229/ 武漢では、2020年1月23日から4月8日までの間

    無症状のPCR陽性者からの感染は0だった (Nature Communications誌に発表された論文から)|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/12/02
    一般的な風邪の諸症状ははウィルスが起こすというよりむしろ免疫系による生体防御応答です/反対に症状が無い場合にはウィルスの量が少ないか存在せず、またウィルスを拡散させにくいという事でもあるのです
  • PCRについて|荒川央 (あらかわ ひろし)

    「パンデミック」の謎 の記事の補足で長いおまけです。 PCR、サイクル、Ct値などはしばしばコロナ関連で耳にするキーワードですが、まずそれらの意味が分からないという方も多いかと思います。今回はそのPCR技術についての解説をしようと思います。少し専門的になりますが、興味のある方は読んでみてください。 PCR法とは簡単に言うと、特定のDNAを増幅する方法です。PCR法はキャリー・マリス博士によって発明されました。マリス博士は、奇しくもコロナパンデミックの直前の2019年に亡くなられています。 PCRはもともと分子生物学の技術です。コロナウイルスのPCR検査でも使われるCt値とはCycle Threshold (サイクル閾値) の事で、規定量のDNAを得るのに必要なPCRの増幅サイクル数です。 日でのコロナ用のPCR検査のCt値は40〜45サイクルだそうです。ちなみに実際にここまで高サイクル数

    PCRについて|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/12/02
    日本でのコロナ用のPCR検査のCt値は40〜45サイクルだそうです。ちなみに実際にここまで高サイクル数のPCRは分子生物学の実験の現場でもまず見る事はありません
  • 「パンデミック」の謎|荒川央 (あらかわ ひろし)

    ウイルス感染症の基準で大切な事は2つ。他人に感染させるか、そして人に症状があるかです。コロナウイルスの場合は軽症であれば自然に治癒する事も多いですので、治療は重症患者に絞る事になります。 他人に感染させるためには「生きている」ウイルスが必要になります。ウイルスは細胞内寄生体で、細胞内の酵素系を使って自身の複製を行います。ウイルスが「生きている」かどうかは細胞に感染して複製できるかで判定します。私も日常的に細胞生物学の実験でウイルスベクターの細胞への感染実験を行いますが、ウイルスの感染しやすさはウイルスの1粒子当たりの感染しやすさ x 粒子数で決まります。ウイルスベクターごとにも異なりますが、1粒子あれば感染するというものではありません。量の問題となります。 ここからは少し専門的になりますが、 Repeat COVID-19 Molecular Testing: Correlation o

    「パンデミック」の謎|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/12/02
    けれども今回の「コロナパンデミック」に関しては正直とてもそんな風には見えません。 マスメディアの報道と自分自身の目で見ているものに差がありすぎるのです
  • ワクチン未接種者に汚名を着せる事は正当化されない: Lancetに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    「コロナワクチン接種は自分のためではなく、他人に感染させないための利他的な善行である」と主張する人達がいます。そして「ワクチン未接種の人は利己的であり、他人の迷惑を考えていない」と批判します。そもそも健康な子供はコロナウイルスに感染したとしても滅多に重症化はせず、コロナウイルスに対しては低リスクです。にも関わらず子供が他の成人に感染させる可能性があるという事を口実に、5歳から11歳の子供達へのコロナワクチン接種が日でも始まろうとしています。 コロナワクチン未接種者は接種者にとって当に危険な存在なのでしょうか? Lancet誌に「コロナワクチン未接種者を危険視しないように」との内容の記事が発表されました。この短い記事は「Correspondence」として発表されたものです。Correspondenceとは数百単語程度の短い文章から構成され、簡易的な研究の報告や、直近に掲載された論文への

    ワクチン未接種者に汚名を着せる事は正当化されない: Lancetに掲載された記事から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/11/29
    感染した場合のウィルス保有量も未接種者と同等に多く、他人にも感染させます/ここに推進者の主張の矛盾があるのです/コロナワクチンを信頼できないのなら、批判すべきなのは未接種者ではなくワクチンでしょう
  • スパイクタンパクはDNA修復、V(D)J組換えを阻害する: Virusesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)

    スパイクタンパクがDNA修復を阻害する事を提示した論文が発表されました。発癌物質の多くはDNAの変異原ですが、そうしたものが無くてもゲノムDNAは活性酸素などの自然な変異原に晒されています。DNA修復機構が働かなければ、変異は固定され癌の原因となります。またDNA修復機構は免疫系の遺伝子組換えにも必須です。スパイクタンパクがDNA修復を阻害するならば、コロナワクチン接種が癌や免疫不全に繋がる懸念が生じるという事です。 染色体DNAは様々な要因で損傷します。そのため細胞にはDNAを修復するシステムが備わっており、それをDNA修復機構と呼びます。DNAの損傷が正確に修復されない場合には、遺伝子配列が変化する原因となります。その代表的な病気が癌であり、癌は遺伝子変異による病気とも言えます。 正常な状態の細胞は、細胞数をほぼ一定に保つように、そして増殖し過ぎないように精密な制御を受けています。しか

    スパイクタンパクはDNA修復、V(D)J組換えを阻害する: Virusesに掲載された論文から|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/11/26
    またスパイクタンパクがV(D)J組換えを阻害するという事は、コロナワクチンが免疫不全を引き起こす事が懸念されるという事です。さらに癌は遺伝子の病気であり、遺伝子に変異を起こす事は発癌の原因となります
  • ワクチンと抗原原罪|荒川央 (あらかわ ひろし)

    免疫系はウイルスや細菌などの病原体に遭遇した際に、免疫記憶を優先的に利用します。例えばウイルス感染の場合、最初に出会ったウイルス株の印象がいつまでも強く免疫系の記憶に残り、その後に同ウイルスの変異株に感染した際にも変異株に特異的な抗体を作らずに以前の株に対しての抗体ばかりを産生してしまうという事が起きるのです。このように免疫系が病原体に最初に出会った時の記憶に固執し、変異株感染時に柔軟で効果的な反応ができなくなってしまう現象が「抗原原罪 (original antigenic sin)」です。病原体の最初の変異体の感染時に誘導された抗体やT細胞は、レパートリーフリーズと呼ばれる抗原原罪の対象となります。抗原原罪はウイルスや細菌のような病原体だけではなくワクチンに対しても起こります。 来の「原罪」とはキリスト教においてアダムとイヴから人間が受け継いだ罪を表す言葉です。遺伝子変異速度が速く、

    ワクチンと抗原原罪|荒川央 (あらかわ ひろし)
    paravola
    paravola 2021/11/26
    「抗原原罪 (original antigenic sin)」/免疫系が病原体に最初に出会った時の記憶に固執し、変異株感染時に柔軟で効果的な反応ができなくなってしまう現象