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ブックマーク / synodos.jp (199)

  • ALS嘱託殺人という出来事――なぜ異性介助が問題とならないのか/河本のぞみ - SYNODOS

    ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気を、どのくらいの人が知っているだろうか。 難病中の難病と言われたりする。日で約10000人(平成27年9430人)罹患しているが原因は不明だ。徐々に全身の筋肉が動かなくなり、それはやがて嚥下や呼吸をする筋にも及ぶ。 こう聞くと、恐ろしさでいたたまれなくなるが、多くの人は(私も含めて)自分は罹らないと思っている。だが、誰でも罹りうる病気だ。 私は訪問看護ステーションで仕事をする作業療法士だ。訪問看護の利用者の疾患でALSはちっとも珍しくない。厳しい病気であることには違いないが、病態は様々で、10年以上呼吸苦もなく電動車いすで一人で外出して暮らせている人も居れば、半年くらいの間に立ち上がれなくなり嚥下ができなくなる人も居る。機能低下の最中にある人は日々その症状に直面するのだから、不安は大きい。もちろん家族も介護という仕事がどこまで大きくなるのか考えるだけ

    ALS嘱託殺人という出来事――なぜ異性介助が問題とならないのか/河本のぞみ - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/11/28
    だが、女性にとっては男性ヘルパーによるトイレ介助や入浴介助は、とても受け入れられるものではない/密室での異性介助、特に男性が女性の身体介助をするとは人権にかかわることではないか
  • 「空襲は怖くない。逃げずに火を消せ」――戦時中の「防空法」と情報統制/大前治 - SYNODOS

    空襲の安全神話 1枚の写真をご覧いただきたい。 畳の上に炎があり、男女3人が水をまいている。昭和13年に東部軍司令部の監修で作られた12枚組ポスターの一つで、今でいう政府広報である。表題には「落下した焼夷弾の処理」とある。 それにしても不思議な光景である。屋根を突き破って落ちてきた割には弱々しい炎。天井や畳は燃えていない。焼夷弾の間近に迫って怖くないのか。アメリカ軍の焼夷弾はその程度のものなのか。一杯目のバケツで水をかけた後は、一体どうするのか。この一つの炎のために次々とバケツリレーをするのか。謎が深まる。 もう1枚。同じ12枚組の1つである。 ショベルの先に小さな「焼夷弾」らしき物体があり、「折よくば戸外に投出せ」と書かれている。こちらも、畳や障子はまったく無傷である。 こんな対処法が可能とは思えない。実戦で使用された焼夷弾は、発火装置と燃焼剤が一体となっており、投下されると数十メートル

    「空襲は怖くない。逃げずに火を消せ」――戦時中の「防空法」と情報統制/大前治 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/11/20
    (馬鹿馬鹿しさの度合いは呼吸を塞ぐマスクの方がひどい)「空襲の実害よりも、狼狽混乱、戦争継続意志の破綻となるのが最も恐ろしい」/昭和15年の手引きは「焼夷弾は消火できない」と書かれていたが16年は一転
  • ぼくらは100点満点を目指さなくてもいい?――めんどうな自由、お仕着せの幸福(3)/若松良樹×那須耕介 - SYNODOS

    ぼくらは100点満点を目指さなくてもいい?――めんどうな自由、お仕着せの幸福(3) 若松良樹×那須耕介 社会 那須耕介さんがナッジやリバタリアン・パターナリズムをめぐって語り合う対話連載、今回は学習院大学の若松良樹さんのご登場です。じつは学生時代からお付き合いのある同窓のお二人。あいまいなところへ、繊細に近づこうと、久々に差し向かいでお話しいただきました。(勁草書房編集部) 那須 今回、この企画を考えたきっかけの一つは、若松さんの『自由放任主義の乗り越え方』(2016年、勁草書房)なんです。人のせいにして悪いですけど(笑)。これを読んで、「あぁ、もうサンスティーンが何を考えているか、というレベルだけでリバタリアン・パターナリズムやナッジの問題を考えてもしょうがないな」ということをはっきり教えられました。 でも、まずはサンスティーンの話から始めさせてください。最初、彼の議論のどのあたりにおも

    ぼくらは100点満点を目指さなくてもいい?――めんどうな自由、お仕着せの幸福(3)/若松良樹×那須耕介 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/11/13
    (いちばん目の敵にしてるくせに、なぜ皮だけ被ろうとするのか)リバタリアン・パターナリズム/『自由放任主義の乗り越え方』/「限定自己利益:bounded self-interest」
  • メディアから官邸へ ―― 決断の本当の理由と、今だから話せる官邸の第一印象/下村健一氏インタビュー【転身編】 メディアから官邸へ - SYNODOS

    メディアから官邸へ ―― 決断の当の理由と、今だから話せる官邸の第一印象 下村健一氏インタビュー【転身編】 メディアから官邸へ 政治 #広報審議官#内閣審議官 新人議員から応援した友人でもある議員が、総理大臣になった。自民党から民主党へのはじめての政権交代のあとで、描いていた理想の政治はなかなか実現しない。そのとき、ニュースアンカーとしてメディアでのキャリアを築いていた50歳の男は、総理の招きに呼応して官邸に入ることを決断。民から飛び込んだ公務員の世界はどう見えたのか。批判的に見ていた日政府を中から見ると、どう見えたのか。10月に2年の任期を終えて、退職した下村健一さんにインタビューした。 省庁では、新卒採用のはえ抜き、終身雇用の公務員ばかりではなく、少なからぬ人材がテンポラリーに働いている。政権交代後、これまでとは違う縁で、民間・異分野から省庁に入って働いている人もいる。契約条件はま

    メディアから官邸へ ―― 決断の本当の理由と、今だから話せる官邸の第一印象/下村健一氏インタビュー【転身編】 メディアから官邸へ - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/09/27
    (2012年)とりあえず3人で乾杯だけはして、5秒後には、「それでさあ、これからさあ」って話になっていきましたけど(笑)
  • コロナ禍と日本経済――「財政ファイナンス」について考える/中里透 - SYNODOS

    新型コロナの感染拡大の影響をうけて大きく落ち込んだ景気は、4-6月期に底を打ち、回復を続けているものとみられる。もっとも、足元の消費の動向などを均してみると、回復の動きは緩やかなものにとどまっている。感染の再拡大への懸念や感染防止に向けた特別な対応が求められていることもあり、経済活動がコロナ前の水準を回復するまでには数年を要することとなるだろう。 ここで留意が必要なのは、世界経済の減速と消費増税の影響で、景気はコロナ前からすでに落ち込んだ状態になっていたということだ。新型コロナの感染が収束しても、その時点で消費税率が8%に戻るということはないから、増税の影響は引き続き消費を停滞させる要因として残り続ける。消費税率が8%に引き上げられた2014年4月以降の局面についてみると、3年近くにわたって消費が停滞し景気の停滞感が強まった。 こうした中、新型コロナの影響で家計が急変した世帯や売り上げが大

    コロナ禍と日本経済――「財政ファイナンス」について考える/中里透 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/08/21
    (中国に対抗するために日本も社会主義化しようと言ってる人もいるとか)拡張的な財政政策と無制限の資金供給という組み合わせについて「財政ファイナンス」が行われているのではないか
  • 道徳を「教える」とはどのようなことか――「押しつけ」と「育つにまかせる」の狭間を往く教育学/神代健彦 - SYNODOS

    「危険だけど必要、必要だけど危険、そんな憂なことどもはこの世にいくらでもあって、おそらく教育というやつはその種の事柄に属していて、そしてさらに道徳教育ってやつはその最たるもの、言ってみれば、教育オブ教育なのだと思うのですが、さてどうですかね」(神代・藤谷2019) 2015年3月、学校教育法施行規則および学習指導要領の一部改正により、「特別の教科 道徳」がスタートした。法令上の正式名称は「特別の教科である道徳」、通称は「道徳科」。 戦後教育改革の際、戦前・戦中期の筆頭教科であった「修身」が廃止された後も、官民学を問わずくすぶり続けた道徳教育要求は、1958年に、教科ではない領域としての「道徳の時間」特設にいったんは結実していた。動きが起こったのはそれから半世紀後、第1次安倍政権下に設けられた首相直属の教育再生会議からである。2007年の第2次報告で明記された「徳育の教科化」が、さきの20

    道徳を「教える」とはどのようなことか――「押しつけ」と「育つにまかせる」の狭間を往く教育学/神代健彦 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/07/02
    (「人権」を公教育で「教える」とはどのようなことか)子どもの内面性をダイレクトに対象化するという意味で、憲法19条(思想及び良心の自由)を侵害しかねない、ひときわ危険な教育である
  • なぜ日本に社会民主主義は根付かないのか?/近藤康史 - SYNODOS

    筆者は以前に、『深まる社会民主主義のジレンマ』というタイトルで、近年のヨーロッパ各国における社会民主主義政党の状況について考える論考を寄稿した(2019年3月26日公開)。今回はそこでの議論も踏まえ、その続編として「日における社会民主主義」について考えてみたい。 現在において「日の社会民主主義」を考える場合、まず思いつくのは、かつての日社会党の系譜を受け継ぐ社会民主党の存在であろう。しかし直近の参議院選挙(2019年7月)で社会民主党は比例区にて得票率2.09%で、かろうじて1議席を獲得するにとどまった。この選挙で話題となったれいわ新撰組と比べても得票数は半分以下である。また、同じく話題となったNHKから国民を守る会を、比例区ではかろうじて上回ったものの、その差は6万票程度、得票率にして0.12%の差であった。 もちろん、社会民主党だけが社会民主主義を体現する政党というわけではないだ

    なぜ日本に社会民主主義は根付かないのか?/近藤康史 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/06/16
    自民党による利益誘導中心の財政出動は一定の再分配効果を持つものであり、また国民皆保険や老人医療無料化といった福祉政策も、自民党政権によって実行されていくのである
  • 演劇と民主主義――青年団という冒険/劇作家・演出家平田オリザ氏インタビュー - SYNODOS

    平田オリザ氏は、青年団を率いる劇作家・演出家であると同時に、こまばアゴラ劇場のオーナーでもある。こまばアゴラ劇場はたった60席の小さな劇場である。しかし関東の小劇場ファンなら訪れたことのない人はいないかもしれないほど、現代演劇の発信地として機能している。1983年の青年団旗揚げから30年あまり。青年団からは多くの劇作家・演出家・俳優が輩出し、ごまばアゴラ劇場は多くの観客を育ててきた。小さな劇場が大きな存在感を持つのはなぜなのか。今回は「集団」と「場」についてを中心に話をうかがった。(聞き手・構成/島﨑今日子) ――9月19日、安保法案が可決されたあとに、国会前でSEALDsのマイクを握ってスピーチされました。「私は東アジアの未来に悲観していない。安倍首相がアジア存立の危機になっている。安倍さんを替えればいいのだ」と。 この7月、8月はアジアツアーに出ていて日にいなかったので、たまたまあの

    演劇と民主主義――青年団という冒険/劇作家・演出家平田オリザ氏インタビュー - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/05/13
    (2015年:ほんとに「無私」なの。自分の年収・資産は)僕が絶対的な権力を持っているので/天皇制社会主義と呼んでいるんですが、一君万民と言ってもいいですけど、私に権力を集中させて、私が無私なら、平等
  • 「平和」は「戦争」に負けています/『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』著者、伊藤剛氏インタビュー - SYNODOS

    「平和」は「戦争」に負けています 『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』著者、伊藤剛氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー#ピースコミュニケーション#なぜ戦争は伝わりやすく-平和は伝わりにくいのか もしも、目の前に「戦争」と「平和」と書かれた2つのカードが並べられたとして多くの人は「平和」を選ぶはずなのに、なぜ、戦争はなくならないのか……。この疑問にコミュニケーションという切り口からアプローチした『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』が上梓された。今回は著書の伊藤剛氏に、なぜ平和にコミュニケーションが必要なのかお話を伺った。(聞き手・構成/山菜々子) ――伊藤さんはデザイン・コンサルティング会社「asobot」を設立したり、「シブヤ大学」を設立したりと、コミュニケーション分野の企画をしている、なんだかオシャレな人というイメージなのですが……。 オシャレな人……(

    「平和」は「戦争」に負けています/『なぜ戦争は伝わりやすく 平和は伝わりにくいのか』著者、伊藤剛氏インタビュー - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/04/18
    (地政学者では断じてなく民衆が支配と蹂躙を望んでいるのだ)敵の指導者は悪魔のような人間だ/われわれは戦争をしたくはない/この正義に疑問を投げかけるものは裏切り者である
  • 新型肺炎と日本経済――デフレへの逆戻りは避けられるか?/中里透 - SYNODOS

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が日常生活に与える影響が、現実の大きな問題となりつつある。最近の状況は、ちょうど9年前に起きた出来事、すなわち東日大震災の発災後の様子を思い起こさせるものだ。日用品の買いだめと品不足、各種イベントやスポーツ大会の開催中止、通勤・通学の困難化、サプライチェーン(供給網)の寸断による生産活動への影響の懸念など、震災後と現在の状況には共通点が多い。 福島第一原子力発電所の事故と同様に刻々と状況が変化し、収束の見通しが立たないことや、不安の原因となっているのが目に見えないもの(放射能汚染とウイルス感染)であることも、不安を増幅させる要因となっている。このところ、感染の防止とは直接的な関係のない商品(トイレットペーパー、紙おむつなど)についてまで買いだめの動きが広がっているが、これは新型肺炎の問題が、感染症としての実際のリスクの域を超えて社会不

    新型肺炎と日本経済――デフレへの逆戻りは避けられるか?/中里透 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/03/14
    (便乗値上げや転売を禁止しなければいいのでは)物価は上がるか?/ドラッグストアの週単位の販売データを見ると、1月下旬からヘルスケアのカテゴリーの商品の売り上げが急増しており...
  • 非伝統的安全保障とスウェーデンにおける「移民の安全保障化」/清水謙 - SYNODOS

    安全保障の概念は、固定的に存在するのではなく、社会的なコミュニケーションのなかで構築されるものだ。このように考えたのが「コペンハーゲン学派」と呼ばれる安全保障研究のグループであった。安全保障の概念が形成されるそのメカニズムを学術的に示したのが「安全保障化理論」(securitization theory)である。 稿ではこの「安全保障化」の議論を紹介したうえで、具体的な事例としてスウェーデンの「移民問題」を取り上げ、非軍事的な問題が安全保障上の新たな脅威として認識されるようになるプロセスをみていく。 安全保障の概念には確定的な定義はないものの、長らく主流となっていたのが軍事力によるリアリズム的な安全保障観であった。他方で日では、1970年代から軍事的な安全保障にとどまらない、より広範な安全保障政策の必要性が唱えられ、資源、エネルギー、経済などの分野も含めて議論されるようになっていった。

    非伝統的安全保障とスウェーデンにおける「移民の安全保障化」/清水謙 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/03/12
    コペンハーゲン学派の提唱した「安全保障化」の理論/理論への批判:このように安全保障化において権力が濫用されることを「フランケンシュタインの怪物」と呼ぶ/スウェーデンにおける「移民の安全保障化」
  • 記者が現地取材するから伝えられること――金正男暗殺からパキスタンの格ゲー事情まで/『追跡 金正男暗殺』著者、乗京真知氏インタビュー - SYNODOS

    記者が現地取材するから伝えられること――金正男暗殺からパキスタンの格ゲー事情まで 『追跡 金正男暗殺』著者、乗京真知氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー 東南アジアや南アジアで取材を続けている、朝日新聞の乗京真知記者。マレーシアから金正男暗殺事件のスクープを連発し、パキスタンから若者の格闘ゲーム熱をリポートして反響を呼ぶなど、独自の目線で異国のリアルな現状を伝えている。厳しい取材環境に身をさらし、時に命の危険も感じながら、どんな思いで執筆を続けているのか。新聞紙面だけでなく、ネット配信に力を注ぐのは、どうしてなのか。著書『追跡 金正男暗殺』刊行に至る裏話を交えながら、海外の現場に出向いて取材することの意義を聞いた。(インタビュー・構成 / 岩波書店 大竹裕章) ――海外にはどれくらいの特派員がいるのですか? 朝日新聞には2300人ほどの記者がいますが、このうち海外に住む特派員は50人ほ

    記者が現地取材するから伝えられること――金正男暗殺からパキスタンの格ゲー事情まで/『追跡 金正男暗殺』著者、乗京真知氏インタビュー - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/02/16
    (労働組合の経理担当み)特派員1人が複数国を掛け持ちすることになります。支局長である日本人記者1人を現地助手数名がサポートする態勢/いろいろなツテを辿って、1年後、ある関係先から交信記録を受け取りました
  • なぜ、「安全保障をみるプリズム」が必要なのか――「安保の呪縛」からの脱却をめざして/藤重博美 - SYNODOS

    なぜ、「安全保障をみるプリズム」が必要なのか――「安保の呪縛」からの脱却をめざして 藤重博美 安全保障研究・平和構築研究 政治 #安全保障をみるプリズム 安全保障――。この言葉は、あなたに何を想起させ、どのような感情を抱かせるだろうか。 「安全保障」という言葉は、戦後日政治と言論界をざわつかせ、物議を醸し出してきた。もちろん、元から日語としてあった言葉ではなく、英語の“Security”の訳語である(注1)。 “Security”のもっとも根源的な意味は「恐怖や不安から逃れること」(Merriam-Webster Online-ed.)。だが、実際に意味するところは幅広い。特に日語の場合、人間が生きていくうえで直面する様々な恐怖や不安、また、これらから逃れるために必要となるニーズを事細かに反映し、「社会保障」、「警備」、「治安」、「担保」、「証券」など、様々に訳出されてきた。しかし

    なぜ、「安全保障をみるプリズム」が必要なのか――「安保の呪縛」からの脱却をめざして/藤重博美 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/02/04
    (「再」安全保障化)“Security”のもっとも根源的な意味は「恐怖や不安から逃れること」(Merriam-Webster Online-ed.)/安全保障の「相対化」
  • ネットは社会を分断しない――ネット草創期の人々の期待は実現しつつある/田中辰雄 - SYNODOS

    インターネット草創期の人々は、ネットは人々の相互理解を進め、世の中を良くすると期待していた。時間と空間を超えて多くの人が意見交換すれば、無知と偏見が解消され、世界はよくなっていくだろう、と。しかし、今日、ネットで我々が目にするのは、罵倒と中傷ばかりの荒れ果てた世界である。相互理解に資する建設的な会話はほとんど見られない。ネトウヨ、パヨクという侮蔑語が示すように、人々は相反する二つの陣営に分断され、果てしなく攻撃しあっているように見える。 ネットとはそういうものだという、あきらめに似た見解もひろがってきた。人間にはもともと自分と似た考えの人や記事を選ぶ傾向があり、それは「選択的接触」と呼ばれている。ネットでは情報の取捨選択が自由にできるため、この選択的接触が非常に強まる。自分と同じ意見の人をツイッターでフォローし、フェイスブックで友人になり、自分と似た見解のブログを読めば、接する情報は自分の

    ネットは社会を分断しない――ネット草創期の人々の期待は実現しつつある/田中辰雄 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/01/21
    選択的接触はむしろリアルの方が高く、ネットでは低いのである。考えてみれば、朝日新聞をとり、報道ステーションを見て、週刊金曜日を読めば、接する情報はリベラル系ばかりである
  • こんな「リベラル」が日本にいてくれたらいいのに/大賀祐樹 - SYNODOS

    自民党には入れたくないけど、かといって他に入れたい政党は無いなぁ……」 選挙で投票する時、こんな風に感じたことのある人もいるのではないだろうか。自民党の一強状態が続いているとしても、無党派層の数は多い。二〇一九年七月のNHKの世論調査では、自民党の支持率34.9%に対して、「支持なし」の回答は38.3%と上回っている。一方、野党で一番支持を集めた立憲民主党でも5.8%に留まる。安倍内閣を「支持しない」という回答が31%であるのに対して、与党の公明党を除いた野党の支持率の合計は保守寄りとされる日維新の会を入れても14.1%に過ぎない。 このことから考えられるのは、自民党や安倍内閣を支持する人が多く存在している一方で、自民党や安倍内閣を支持したくないと考えている人も少なからず存在していること、それにも関わらず、自民党や安倍内閣以外に積極的に支持したいと思える政党があると感じる人がかなり少な

    こんな「リベラル」が日本にいてくれたらいいのに/大賀祐樹 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2020/01/16
    (「黒と緑の連立」も流行りみたいだし)そのためには、「私たちの国をより良くするため」の新たな国家観を積極的に打ち出し、国家に参加する「愛国的」な姿勢を表明していかなければならないのではないだろうか
  • なぜ各政党は対中政策について思考停止に陥るのか――日中の「立憲主義」の現状をめぐって/梶谷懐 - SYNODOS

    6月22日公示、7月10日投開票の第24回参議院議員選挙。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから最初の投票となります。シノドスでは「18歳からの選挙入門」と題して、今回初めて投票権を持つ高校生を対象に、経済、社会保障、教育、国際、労働など、さまざまな分野の専門家にポイントを解説していただく連載を始めます。稿を参考に、改めて各党の公約・政策を検討いただければ幸いです。今回は、自民党憲法法案と中国憲法の類似性について、梶谷懐さんにご寄稿をいただきました。(シノドス編集部) 7月10日の参院選に関して、SYNODOS編集部より、18歳以上の高校生向けに、日中関係をめぐる論点について、解説するような原稿を書いてほしい、という依頼をいただきました。しかし、正直なところ、参院選で日中関係が争点になることはほとんどなさそうです。各党の選挙公約に目を通してみても、中国との関係について書かれた記述自体

    なぜ各政党は対中政策について思考停止に陥るのか――日中の「立憲主義」の現状をめぐって/梶谷懐 - SYNODOS
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    paravola 2020/01/16
    社会主義憲法では天賦人権を取らず、「国家が憲法で定めて初めて基本的人権が認められる」という立場をとります
  • 日本のプラスチックごみの行方を知って、冷静な議論を/小野恭子 - SYNODOS

    このところ、海洋プラスチックごみが海の生物などに与える影響に注目が集まっている。このため、使い捨てプラスチックの代表格とされるレジ袋が全面的に有料化されることになったという。しかし、この因果関係、何かおかしくない?と違和感を持った。 海洋プラスチックごみは、海岸で、または、海中に漂っているうちに摩耗して、マイクロプラスチックになる可能性がある。そのため、海に流出するのを極力防ぐことが重要である。そのため、プラ製レジ袋をもらわず、ペットボトルの飲み物を買わないという行動は一定の意義があると思う。しかし、海洋プラスチック問題解決のため使い捨てプラスチックの使用量を減らす、まずはレジ袋削減から取り組むと言われると、ちょっと待てよ、という気がしたのだ。 ここでは日は海洋プラスチックごみをどのくらい排出しているのか、そして日のプラスチックごみはどのように処理されているかをまとめ、プラスチックリサ

    日本のプラスチックごみの行方を知って、冷静な議論を/小野恭子 - SYNODOS
    paravola
    paravola 2019/11/12
    (規制撤回しよう)このため、代表格とされるレジ袋が全面的に有料化されることになったという/じつは、海洋プラスチックごみ問題の旗振り役の一つである国連環境計画も、日本で対策が必要だとは言っていない
  • 「みんながマイノリティ」の時代に民主主義は可能か/吉田徹×西山隆行×石神圭子×河村真実 - SYNODOS

    アメリカにおけるトランプ政権誕生とイギリスのEU離脱を支持し、その原動力となったといわれる「白人労働者階級」の人々。ポピュリズムと片付けられがちな彼らの政治行動はしかし、これからの民主主義のゆくえを占うものであることには誰もが薄々気づいている。 喪失感に苛まれる英米の白人労働者たちの生の声から彼らの政治行動を分析したジャスティン・ゲスト著『新たなマイノリティの誕生:声を奪われた白人労働者たち』の訳者陣(吉田徹・西山隆行・石神圭子・河村真実)に、同書が問いかける様々な先進国共通の課題について思う存分、語ってもらった。(聞き手・構成 / 弘文堂編集部・登健太郎) 吉田 ゲスト『新たなマイノリティの誕生』は、アメリカのオハイオ州とイギリスのイーストロンドンの白人男性労働者層のエスノグラフィであり、彼らの政治意識を調査したです。帯に書かれたコピーにもあるように、彼らこそがトランプ大統領とブレグジ

    「みんながマイノリティ」の時代に民主主義は可能か/吉田徹×西山隆行×石神圭子×河村真実 - SYNODOS
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    paravola 2019/10/26
    「もし移民を受け入れた場合に、彼らに対してどういうサービスを提供するのか」という議論は、日本の場合かなり抜け落ちています。入管政策に関して、入り口と出口しか議論しない。真ん中の議論がすっぽり抜けている
  • 経済成長も、再分配も――消費税増税延期が及ぼす影響とは?

    消費税再増税の是非が問われる中、シノドス編集長の荻上チキが11月4日に「今後の経済財政動向等についての集中点検会合」に参加。その後、荻上が「消費税増税を見送るべき」という点検会合での発言内容をツイートしたところ、NPO法人フローレンス理事の駒崎弘樹氏が「増税延期には賛成しづらい」という苦渋の立場を表明する。それをきっかけにして巻き起こった議論は、決して冷静なものとは言えない不幸な衝突となってしまった。そこでシノドスでは、駒崎氏と経済学者・飯田泰之との対談をセッティング。互いの立場から、財源論や消費税増税のタイミングについて語り合ってもらった。(構成/金子昂) 「財務省」という人はいない 荻上 11月4日、「今後の経済財政動向等についての集中点検会合」に参加してきました。ぼくはそこで、消費税増税を見送るべきという立場を表明しました。そこで話したことを連続ツイートした際、それを受けて駒崎さんが

    経済成長も、再分配も――消費税増税延期が及ぼす影響とは?
    paravola
    paravola 2019/09/27
    (2014年)荻上「相対的、実質的に減らしていくと」 飯田「インフレの中で相対的に減っていく予算を作らないと、予算の分捕り合戦で劣位に置かれている育児・保育分野は非常に厳しいことになる」
  • 災害多発時代の日本にリスクマネジメントが足りない/安田陽 - SYNODOS

    1年ぶりにシノドスに寄稿します。前回の寄稿は北海道ブラックアウトについてでした。今回は、そのほぼ1年後に起こった台風15号による千葉県を中心とした長期広域停電について書くことにします。 2019年9月9日に千葉県に上陸した台風15号は、一時90万軒以上の需要家を停電させ、1週間経った執筆時点(9月16日13:00)でも約8万軒が依然停電しています。復旧もまだの段階で原因究明や再発防止の議論もこれからですが、現時点で早急に問題提起しなければならないものがあり、緊急寄稿しました。稿で取り上げたい重要なキーワードはリスクマネジメント、そしてあまり聞きなれないかもしれませんがクライシスコミュニケーションです。 1年前の拙稿では、リスクマネジメントについて筆者は以下のように述べました。 ・電力会社を責めても何も解決しないというのが稿の結論ですが、一方で、電力会社(さらにはその監督省庁)が早急に改

    災害多発時代の日本にリスクマネジメントが足りない/安田陽 - SYNODOS
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    paravola 2019/09/18
    (緊急事態法の支持者の主張と同じ)権限の小さい組織が局所解に陥ったことを槍玉に挙げ非難したとしても、社会全体で最適解に到達することには何ら貢献せず、むしろ全体最適解を探索することを阻害することに...