東京落語界の大名跡(みょうせき)、三遊亭円生が空席となって40年以上がたつ。「笑点」(日本テレビ系)レギュラーでおなじみの円生の孫弟子、六代目三遊亭円楽さん(71)は、七代目円生襲名への意欲を示している。いまも病と闘いながら高座に上がる円楽さん。なぜ円生なのか、その本心を聞いた。【油井雅和/デジタル報道センター】 一門で起きた「七代目騒動」 「結局ね、円生問題って、一番いけないのは、誰も解決しようとしないんですよ」 2021年10月、記者の取材に応じた円楽さん。円生襲名について水を向けると、こう切り出した。 円生は、三遊派の中でも一番大きな名前だ。とくに六代目円生は「昭和の名人」と呼ばれるほどの芸を誇った。1979年に79歳で死去した後、円生は誰にも継がせない「止め名」とされ、40年以上空席になっている。 この問題に火をつけたのが、笑点の司会を長年務めた、円生の弟子で円楽さんの師匠の五代目
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