「原爆の父」と呼ばれた理論物理学者J・ロバート・オッペンハイマー氏の半生を描いた映画「オッペンハイマー」の上映が29日、日本全国で始まった。昨年7月の全米公開から、8カ月遅れての公開となった。
「原爆の父」であるロバート・オッペンハイマーを描いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が公開。 時間のギミックや物理現象などを作品に取り入れ「難解」と言われることも多いノーラン映画だが、『オッペンハイマー』も主人公が物理学者であることに加え、物語が複数の時間軸で進むなど、例に漏れずかんたんとは言えない。 (C)Universal Pictures. All Rights Reserved.しかし今作の難易度を上げているのは、時間や物理の要素ではなく登場人物の多さや背景の複雑さであると思う。とにかく多くそして説明もないので、事前に何も知らないと会話の内容から推測していくしかない。 そこで『オッペンハイマー』をこれから観ようとしている方、また一度は鑑賞したものの知識を入れてからもう一度観ようと思っている方のために、登場人物やその歴史的背景についてかんたん解説したい。顔と名前が分
「インディーアニメ」という言葉がまだなかった 2000年代より 「自主制作アニメ」を舞台に 精力的な活動を続けてきた “インディーアニメの先駆け”塚原重義が、 ついに銀幕へ勇躍する――! 構想から10年…2度のクラウドファンディングを経て 紆余曲折の末に完成した『クラユカバ』が、 ファンタジア国際映画祭長編アニメーション部門 【観客賞・金賞】の 快挙を達成、 ついに日本凱旋公開へ…! 主演は今「最もチケットの取れない講談師」神田伯山。 初主演作品となったその演技にも注目だ。 そして『クラユカバ』が紡いだ“縁えにし”――。 成田良悟⦅『バッカーノ!』『デュラララ!!』 (電撃文庫/KADOKAWA刊)⦆が 描き下ろしたスピンオフ小説を原案とする 映画『クラメルカガリ』の同時公開も決定! 個性豊かな面々がひしめく風変わりな町、 そこで暮らす少女の青春群像劇が、 色彩豊かに活写される…。 過ぎし
275回 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』はもったいない X(旧Twitter)のTLに流れてくる評判の良さに釣られて映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観てきたのだが、感想としては「もったいない」という言葉が浮かんできた。 もったいない。本当にもったいない。ゲゲ郎(鬼太郎の父。目玉おやじになる以前の姿)と水木のコンビの活躍が、これ以上見られないなんて…。 2人のバディ感が凄く良かったのだが、時系列の都合上、2人の活躍をこの物語以外に描くことは不可能! あのコンビの活躍がこれしかないなんて、本当にもったいない。 若干のネタバレを交えながら、なんとなく話していこうと思うのだが、ネタバレが気になる人は気をつけてください。 今作での水木は『墓場鬼太郎』(原作・アニメ)に出てくる水木とも原作者・水木しげるとも違う独自のキャラクター。職業やラストで暗示されている大まかな今後の物語の流れは墓場・水木を踏襲してい
2023年11月17日に公開した映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の勢いが止まらない。年末年始も客足が衰えることなく、興行収入は20億円を突破している。SNSでは女性のリピーターを中心とした一種のムーブメントが発生しており「ゲ謎」という愛称も定着している。 筆者も池袋で同作を鑑賞したが、映画館の観客の大半は友達連れの女性客で占められていた。同作は水木しげる生誕100周年記念作品として、幽霊族の生き残りである鬼太郎の父にスポットライトを当てた作品だ。ホラーミステリーとしての魅力と活劇としての面白さがあり、満足度の高い内容であった。 しかしネット上でも街中でも「ゲゲゲの謎」の広告を見かけたことはない。その一方で、SNSを通じた口コミが火付け役となり、上映館数が少ない中でも顕著な興行収入を記録している。この点はスタジオジブリが公開し、話題を呼んだ『君たちはどう生きるか』を思い出す。 しかし「君どう」
「上映中はお静かに」どこの映画館でも、上映前に注意のショートムービーが流れる。もちろん大切なことだ。意外にマナーが悪いのが映画祭上映での評論家や記者などの業界人で、自分は特別と言わんばかりに上映途中でドカドカと入って来てはスマホで連絡をチェックし、仲間に挨拶し、もう分かったと言わんばかりにまた途中で出て行ったりする。言うまでもなく、そういうのは良くない。 でも映画『窓ぎわのトットちゃん』を劇場で見ている時、もし上映中にあなたのまわりで子どもが席を動いたり、映画の最中に声を上げてしまうタイプの子どもがいたとしたら、この映画にかぎってはそれを迷惑だとか、マナー違反だとか、静かにできない子どもを連れてくるべきじゃないとか思う気持ちをおさえてもらうことはできないだろうか。 筆者がこの映画を鑑賞した川崎の映画館でもそういう子どもが何度か上映中に声を発していたが、それをとがめる観客はいなかったし、筆者
本作にはさまざまな点で現代的な「リ・イマジネーション」がほどこされており、それがヒットの一因だろう。世界的に流行している、名作の前日譚であること。ゲゲ郎と水木の「バディ」関係を前面に押し出し、現代的なアニメ表現によるアクションも魅力的であること。『ミッドサマー』『鵜頭川村事件』『ガンニバル』など、近年再び盛り上がりを見せている「因習村」ものであること。 中でも、ゲゲ郎と水木の改変は重要である。水木しげるの鬼太郎シリーズの「原作」である『墓場鬼太郎』(1960年から64年にかけて貸本漫画として発表され、2008年にアニメシリーズ化)では、鬼太郎が性格のねじくれた奇っ怪な幽霊族の少年であるだけではなく、父は不治の病に冒されて包帯だらけの醜男、水木は鬼太郎に翻弄されるだけの「しがない会社員」であった。バディ・ヒーローとして再想像された二人は本作の人気の要である。 水木 公式予告映像より これらの
画像はそれぞれ『バービー』と『オッペンハイマー(原題)』より - Warner Bros. / Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ インターネット・ミームとなった「バーベンハイマー」が、人間を破滅させるために原子爆弾を作るファッションドールの物語として、パロディ映画化されることになった。 【画像】美しすぎる!『バービー』に主演したマーゴット・ロビーの素顔 バーベンハイマーは、一面ピンクのグレタ・ガーウィグ監督作『バービー』と陰鬱なクリストファー・ノーラン監督作『オッペンハイマー(原題) / Oppenheimer』という2作のタイトルを掛け合わせた言葉。正反対の作風の話題作2作が同日公開されるということで生まれた「バーベンハイマー」は海外で社会現象となり、それぞれ世界興行収入14億4,152万8,220ドル(約2,162億円)、9億4,7
《プロデューサーから作品の規模や内容についての概要を聞く。この時点で70分のオリジナルビデオで、予算9000万(音響制作費を除く)であること、及びキャラクターデザインは、原作者竹内氏の要望で江口寿史氏ということだけは確定していた》 80年代後半から90年代にかけて盛んに作られたOVA(オリジナルビデオアニメ)。テレビでも映画館でも公開されない、アニメファンが購入、もしくはレンタルビデオで消費するアニメを指す。『パーフェクトブルー』もそうしたOVA作品のひとつとして作られ、そして、忘れられていくはずだった。 だが前述の「戦記」から今敏本人の言葉を引用すれば、《スケジュール的にあまりに無理が多いことと、内容的に自分には合わないということで断ろうかとも思ったのだが、“初監督”という魅力に釣られてしまった》。 だが、当初はアニメファン向けのOVAとして日本国内で消費されて終わるはずだったこの作品は
選挙戦に野次馬参戦するダースレイダーとプチ鹿島。『劇場版 センキョナンデス』は、全国およそ50館に広がり、観客動員数は1万人を突破。忖度なしの二人の姿勢は多く の観客の心をつかんだ。 第2弾となる本作は、復帰50年の節目となった昨年9月の 沖縄県知事選から物語は始まる。当時放送中だった朝ドラ「ちむどんどん」を推す全候補者に、その答えから人間性がわかると質問攻めするプチ鹿島。SNS 上に溢れる「沖縄と選挙」を取り巻く膨大なデマを問題視し、候補者に直撃するダースレイダー。 そして二人は、選挙戦の争点となった「基地問題」について、現地の人に話を聞こう と、座り込み抗議がおよそ3000日続く辺野古の現場を訪れる。ダースレイダーはそこで即興のラップを披露。音楽と共に闘う沖縄の人々とのコラボが実現した。 ところが、選挙の翌月、ひろゆき氏による「座り込み抗議
ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > 氷川竜介の「アニメに歴史あり」 > 【氷川竜介の「アニメに歴史あり」】第46回 “残る映画”ってなんだろう?「シン・仮面ライダー」配信開始に寄せて 庵野秀明監督の映画「シン・仮面ライダー」が、Amazon Prime Videoにて7月21日から配信される。3月18日に公開開始、6月4日に主な劇場での上映を終了したばかりであるものの、配信ならではの価値が付加されるのでは、と期待している。 もちろん劇場映画だから、映画館の鑑賞が基本である。映像や音響も、暗闇の中で光と音に集中することを前提に作られている。しかしながら本作の場合、1971年のテレビシリーズが原点であり、怪人単位でエピソードを積んでいる構造があるから、分割視聴も可能となっている(実際にクモオーグ編を切り出してテレビ放送、先行配信もされた)。 落ち着いた家庭内の視聴環境も、優位に作動
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「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明監督。2016年に公開された映画「シン・ゴジラ」を皮切りに、近年は往年の怪獣やヒーローが登場する特撮作品を続々と手がける。現代の技術によるダイナミックな映像や、長年のファンもにやりとできる小ネタの数々で幅広い層から高い評価を得ている。 3月に公開となった映画「シン・仮面ライダー」は、1971年に放送された初代テレビシリーズ「仮面ライダー」などを下地としつつ、舞台を現代に置き換えて製作された作品。一部のシーンが群馬県で撮影された。仮面ライダーの生誕50周年企画として作られ、仮面ライダー映画として初となる興行収入20億円突破を果たしたばかりだ。 2022年公開の映画「シン・ウルトラマン」も、県内でロケが行われた。仮面ライダーと同じく、現代を舞台に初代テレビシリーズに沿った物語を展開する。 ①高崎中央銀座商店街(高崎市寄合町) シン・仮面ライダー
20年以上にわたって映画サイト「破壊屋」を運営する管理人が、「健康」について考えるきっかけとなる映画作品を紹介します。 観るだけで元気がもらえる作品、病気との付き合い方について考えさせられる作品など、邦画・洋画を交えて5作品ピックアップしていただきました。 一度観たことがある作品も、「健康」という違った視点で観ることで、新たな発見があるかもしれません。 みなさん、こんにちわ。私は「破壊屋」という映画サイトの管理人です。物騒な名前ですが、私が中学生の時に映画館で観て影響を受けたシルヴェスター・スタローン主演の映画『デモリションマン(英語で「破壊屋」という意味)』から取っています。 私が映画に深くハマったきっかけの一つは「映画評論」です。 映画に興味を持ち始めた中学生の私にとって、映画館はめったに行けない特別な場所。レンタルビデオもハードルが高かったので、図書館に行って、『キネマ旬報』『スクリ
『シン・仮面ライダー』は実験、あるいは"事件"。池松壮亮と森山未來が語る、こだわり抜いた撮影現場の裏側 Culture 映画 特集『シン・仮面ライダー徹底研究』 2023.05.13 文:SYO 左:森山未來●1984年生まれ、兵庫県出身。「関係値から立ち上がる身体的表現」を求めて、領域横断的に国内外で活動を展開。以降、俳優として、これまでに映画賞を多数受賞。ダンサーとして、第10回日本ダンスフォーラム賞受賞。 6月30日より映画『山女』が公開予定。右:池松壮亮●1990年、福岡県生まれ。2003年『ラストサムライ』で映画デビュー。以降『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『宮本から君へ』ほか、数々の作品で俳優賞に輝く。映画『白鍵と黒鍵の間に』『愛にイナズマ』が今秋公開を控える。 【サイン入りポスタープレゼント】 池松壮亮さんと森山未來さん両名のサインが入った「Pen × シン・仮面ライダー
町山智浩さんが2023年5月2日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『マイスモールランド』を紹介していました。 (石山蓮華)先週は町山さんに似つかわしくない……(笑)。 (でか美ちゃん)ちょっと珍しめなね。 (石山蓮華)セレクトで。ラブコメ作品『恋のツアーガイド』と『ロンゲスト・デート』をご紹介していただきました。見ました? (でか美ちゃん)『ロンゲスト・デート』、見させてもらったんですけど。 (石山蓮華)私も、見た。 (でか美ちゃん)面白かったです! (石山蓮華)ねえ! あれは面白いですね! あんなに……なんか正直、石山はその『ロンゲスト・デート』というタイトルから、こんなに楽しめるとは思いませんでした。 (でか美ちゃん)いや、本当に! あと、本当に語弊がないように何とか伝えたいんですけど。思ったより、そのメインの2人が割となんだろう? さっぱり、楽観的な部分が強い2人だったから。ち
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