「えびせんみたい」「チョコの香り?」-。将来の食料危機を救うかもしれない食材として「昆虫食」に注目が集まっている。高タンパク質で栄養価が高いが、問題は食べることへの抵抗感。「ゲテモノ食い」のブームで終わらせないために、さまざまな取り組みが各地で進む。(金 慶順) 今夏、篠山東雲高校(兵庫県丹波篠山市福住)の教室に4種類の粉末が並べられた。生徒たちが恐る恐るにおいをかぐ。 「コオロギ、カナブン、イナゴ、イモムシをすりつぶした粉です」 東大阪大学短期大学部の実践食物学科長、松井欣也教授(62)がさらりと紹介した。「カナブンは近所で捕まえて、洗って乾かし、丸ごとつぶして粉にしました」。イモムシやコオロギ粉は市販の製品という。 生徒はクッキー生地に薄茶色や緑がかった灰色の昆虫粉を混ぜ、オーブンで焼き上げた。いざ実食すると…。 イモムシは「抹茶のクッキーみたい」、イナゴは「香ばしい」、カナブンとコオ
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