淡路島で長年放置されていた高さ100メートルの巨大な観音像について、このほど財産整理が終わり、国は2022年度までに解体して撤去する方針を決めました。 淡路市にある「世界平和大観音像」は、高さおよそ100メートルの鉄筋コンクリート製の像で、1982年に民間の観光施設として建てられ、2006年まで内部が公開されていましたが、所有者が亡くなり、その後、閉鎖されました。 近畿財務局によりますと、所有者が亡くなったあと親族間で相続の調整がつかず、2011年に大阪家庭裁判所が相続財産管理人を選任し、手続きを進めていました。 このほど財産整理が終わり、先月30日付けで、▽大観音像や山門などの建物と、▽1万9000平方メートル余りの敷地が国の所有となったということです。 長年にわたって放置されたため、施設は老朽化が進み、外壁の落下などが問題となっているほか、ことし2月には塔の展望台から飛び降り自殺する人