「これは防災業界が猛省すべき事件だ」――。京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオで1年前に起きた放火殺人事件は、国内トップクラスの消火器メーカーにも衝撃を与えた。スタジオ内にまかれたガソリンは瞬時に燃え広がり、社員ら36人が死亡、34人が重軽傷を負う平成以降最悪の惨事となった。火災はなぜ食い止められなかったのか。今後、同様の事態を防げるのか。事件を機に、新しい防災機器を開発した技術者らの挑戦を追った。 事件は2019年7月18日午前10時半ごろに起きた。殺人や現住建造物等放火などの疑いで逮捕された青葉真司容疑者(42)は、鉄骨3階建てのスタジオに侵入。1階の入り口付近でガソリンをまき、簡易ライターで放火したとされる。 揮発性の高いガソリンが充満し、一気に燃え広がる「爆燃現象」が起きたとみられ、多くの社員らは逃げる間もなく犠牲になった。青葉容疑者は「ガソリンを使えば多くの人を殺害で
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