「活字が消えた日」 すこし時代を遡る。私の原点は「活字が消えた日」である。私の経営する会社は4代前の先祖が幕末に京都で木版印刷の会社を創業し、明治のはじめに当時のハイテクであった活版印刷に進出して以後ほぼ百年間、「活版の中西」として全国的にも知られた存在だった。その中西が活版をやめ、電子組版に移行するというのは当時の大事件で、活版最後の日にはテレビが取材にきたりもした。 この活版から電子組版への移行経緯を、「マガジン航」でもおなじみの津野海太郎氏のすすめで本として出版した(『活字が消えた日』晶文社刊 1994)。当時、好評をもって迎えられ、版を重ねた。今でも活版から電子組版への移行時期について詳細に記した基本文献として読み継がれているようだ。 その出版のころ津野氏と語り合ったものだ。「いずれは『本が消えた日』を書かなければならないだろう」と。そのころにはまだインターネットこそ、一般的ではな
堺市立図書館の「電子書籍の貸出サービス」は、NECの公共図書館向けソリューションとDNPの電子図書館サービスが連携することで実現したという。 堺市立図書館は2011年1月8日から、「電子書籍の貸出サービス」を開始する。ソリューションを提供したNECが2010年12月21日に発表した。 本サービスは、NECの総合公共図書館システム「GPRIME図書館ソリューション」を利用して構築された。GPRIME図書館ソリューションは従来からあるソリューションだが、今回新たに、電子書籍の検索・予約・貸出・返却に対応する新機能を実装した。 なおこれらの電子書籍対応機能は、大日本印刷(DNP)などが提供する「電子図書館サービス」との連携により実現したもの。DNPの電子図書館サービスは、出版社の書籍コンテンツをデジタル化し、そして使用許諾の管理や配信までを一括で提供する。同サービスを使うことで、図書館はコンテン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く