【前編】伝えたいことがないから俳句を書く?俳人・佐藤文香さんが考える俳句の魅力とは 2017 8/18 夕立の一粒源氏物語 これは俳人の佐藤文香さんが、高校時代に出場した俳句甲子園にて、個人最優秀賞を受賞した句だ。2006年には「第2回芝不器男俳句新人賞 対馬康子奨励賞」を受賞。現在までに句集と詩集合わせて3冊を刊行している。 そんな若き俳人の活躍もあって、最近、俳句を始める人が増えてきている。1998年から行われている「俳句甲子園」は当初、開催場所である愛媛県近隣の出場校が多かった。しかし今では、全国的に参加校が増えているようだ。 佐藤さんは中学校、高校で出前授業をするなど、若い人に向けても俳句の魅力を伝えている。今年3月には、佐藤さんが編集を担当した俳句ビギナーのための本『俳句を遊べ!』が発売された。 この本には、俳句の初心者である2人の若いクリエイターへの俳句講座、句会や公開俳句イベ