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ブックマーク / globe.asahi.com (6)

  • 【小泉悠】研究者は挫折、就活はことごとく失敗 無職で気づいた自分の天職:朝日新聞GLOBE+

    小泉悠さんにとって、夏は一つの思い出がよみがえる季節だ。 毎日のように通っていた図書館のある市民センターの2階で、母親が有志と原爆展を開くのだ。 両親は、二人とも反核・反戦運動に熱心だった。母親らが主催していた夏の原爆展では、小泉さんも投下直後の悲惨な写真を毎年見ていた。 『風が吹くとき』『トビウオのぼうやはびょうきです』……。当時読んだ原爆をテーマにした児童書の題名は、いまでもいくつもそらんじられるほど。その恐ろしさは、深く脳裏に刻まれた。 母親らが原爆展をしている階下の図書館で、息子は軍事も、読みあさっていた。自衛隊員と遊んでいることも、親は快く思わなかった。 「両親とはさんざんもめました」 だが、両親との確執は、独特のバランス感覚とさまざまな素養を養うことにもなった。 意見の異なる相手にどう耳を傾け、どうしたら納得してもらえるのか。自分のやっていることを両親に説明しようと必死で考え

    【小泉悠】研究者は挫折、就活はことごとく失敗 無職で気づいた自分の天職:朝日新聞GLOBE+
  • 【小泉悠】「いいところなし」の少年に、「細部から全体像を描く」を教えてくれた人:朝日新聞GLOBE+

    手元に置いた携帯電話がひっきりなしに鳴っている。ほとんどが取材依頼だという。2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後、時の人になった。 引っ張りだこになるのには訳がある。相手に目線を合わせつつ、複雑な事象をわかりやすく説明する力。ロシアにもウクライナにもくみせず、膨大な軍事情報をつないで全体像を描き出す分析力。 「彼は言葉の力で一種の社会現象を起こしている」。そう話すのは、2019年、小泉さんを東大先端科学技術研究センター(先端研)に誘った先端研教授の池内恵さんだ。 「彼が話すと議論が整理されていくんです。いろんな人が投げた球を一つずつ拾い、それに答えつつまとめるという、非常に高度なことをやっている」。だが、人気の理由は、明晰さだけではなさそうだ。ときおり垣間見せるユーモアや、硬軟とりまぜた引き出しの多さ。自ら「軍事オタク」ぶりを見せて、楽しんでいるふしもある。 東京大学先端科学技術研究セ

    【小泉悠】「いいところなし」の少年に、「細部から全体像を描く」を教えてくれた人:朝日新聞GLOBE+
  • なぜ若者の政権支持率は高いのか 学生との対話で見えた、独特の政治感覚:朝日新聞GLOBE+

    東京都知事選を翌日に控えた7月4日、土曜日の昼下がり。私は、ある学生団体が主催するオンライン討論イベントに招かれた。テーマは民主主義。日政府のコロナ対応はうまくいったと思う?  明日の都知事選、どんな視点で投票するんですか?  全国各地から参加してくれた若者たちと意見を交わすうち、都内の大学に通う4年生の男子学生(23)の発言に、メモを取る手がとまった。 「ぼくは選挙に行くとき、候補者の主張を調べはします。でも、どうしても距離を感じてしまうので、多数派から支持を得ている人に投票するようにしています」――。 え、どういうこと?  理由はこうだった。 子育て、年金、医療、働き方……各候補が様々な政策を主張するけれど、どれも「自分ごと」に感じられない。でも、選挙に行かなきゃ大人じゃない。国民の義務を果たしていないと言われたくない。そんなあやふやな考えの自分の1票が変な影響を与えないよう、せめて

    なぜ若者の政権支持率は高いのか 学生との対話で見えた、独特の政治感覚:朝日新聞GLOBE+
  • このもやもや感、どうすれば? ジェラール・ブシャールとの対話で考えた、外国人との共生:朝日新聞GLOBE+

    「言っちゃいけないけど、思っちゃう」 昨年のある日、芝園団地の中を、昔から住む日人住民2人と歩いていたときのことだ。近所にある新しいマンションの建物を指さしながら、二人がこんなやりとりを交わした。 「あそこも中国の人がたくさん住んでいるだって」 「どうして中国の人がこんなに集まってくるんだろうね。あ、でもこういうことは言っちゃいけないんだよね」 「でも、思っちゃうよね」 後ろを歩いていた私は、2人にかける言葉を見つけられなかった。私に言われるまでもなく、それは「言うべきことではない」ことは、2人はわかっているのだ。 でも、思っちゃう。 私は団地に住みながら、この「多数派のもやもや感」とでも呼ぶべき感情のことを考えてきた。 2017年夏に芝園団地で開かれた「ふるさと祭り」の様子。太鼓の演奏を聞きに、多くの住民が集まった 朝日新聞GLOBE6月号に、芝園団地のルポを書いた。その中でも書いたが

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    pha
    pha 2018/08/27
  • 朝日新聞グローブ (GLOBE)|数学という力 Power of Mathematics

    「π」や「Σ」という記号を見ただけで、アレルギーを感じる人がいる。「数学の授業で習ったことは役に立ったことがない」という人もいる。しかし、数学は実は、社会の裏方として私たちのくらしや経済を支える、なくてはならない存在になりつつある。例えばクレジットカードによる買い物は、数学の理論を使った「暗号」に守られている。数学はもともと、純粋な学問として重宝されてきた。産業革命で核となった物理学や化学の基を支えたのが数学だ。それが最近は、数学を直接、産業や金融の技術に生かそうという動きが活発だ。情報があふれる時代だからこそ、「ものの構造や現象を支配する原理」を見つめる数学への期待が高まる。数学の「力」を探った。

  • [第7回] 大きすぎるBBC、終わりの始まり?|朝日新聞グローブ (GLOBE)|Media Watch メディア最前線

    [第7回] 大きすぎるBBC、終わりの始まり? 「聖域」テレビ・ライセンス料体制にメスが入る 小林恭子 Ginko Kobayashi ブロガー&ジャーナリスト 日では、BBC(英国放送協会)と言えば、時の政府や権力者との対立をものともせず、不偏不党で質の高いジャーナリズムを提供する、世にも素晴らしい報道機関というイメージがあるのではなかろうか。 しかし、国英国での受け止め方はやや違う。BBCは毎年約35億ポンド(約5500億円)のテレビ・ライセンス料を一種の税金のように国民から強制的に徴収している。NHKの受信料とほぼ同様の仕組みで、テレビ番組受信機を設置した人に課され、さらに放送業、ネット業、出版業などありとあらゆる分野に触手を伸ばす――。そんなBBCを英経済誌「エコノミスト」(6月18日付)は聖書「ヨブ記」に登場する巨獣「ビヒモス」になぞらえた。 第2次世界大戦中、英首相チャーチ

    pha
    pha 2009/08/16
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