中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 僕の身の回りだけで起こっていることなのでしょうか。最近、僕がふだんお付き合いをしている方の中では、新聞をやめる人が増えているような気がします。 先日も大学院時代の同期と久しぶりにあったら、「うちは、もう新聞をとるのをやめたよ」と言っていました。 理由はいくつかあるようです。 1)情報の早さがインターネットの方が早い 2)ネットならば無料 3)かさばる 4)捨てるのが面倒くさい、エコ的にもどうかと思う でも、最大の理由としてどの人もあげるのは「ひとつの会社の、ひとつの記事を鵜呑みにする時代じゃない、複数の新聞社の記事を比較する必要がある」ということです。 つまり「記事」とは「言説」である、と最近痛烈に感じるようになっ
笹川良一といえば、日本船舶振興会会長としてCMで「一日一善」「戸締まり用心、火の用心」と呼びかけていた謎のおじいさんという印象しかなく、競艇という性質上怪しいものを感じていました。おそらく多くの人はそうなんじゃないかと思います。 しかし、この本によるとそれはまったくの誤解であり、本人は超天才型の投資家・実業家であり、戦前と戦後にそれぞれ数百億づつは稼ぎ、さまざまな援助の呼びかけに応じて、死ぬまでにすべてを使い切った聖人であったと言います。実際、日本船舶振興会は天然痘根絶、ハンセン病根絶、緑の革命などに多大な貢献をし、それ以外も合わせて年間拠出金はロックフェラーなどの財団を上回り民間最大だそうです。 また、戦前には戦争反対を説いて回り、一方で戦後はA戦犯として巣鴨プリズンに進んで入り、ソ連を批判し、国民を飢えさせないためなら命をささげる、やましいことは一切ないと豪語し、他の収監者を心から支え
ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。 2024/02 « 12345678910111213141516171819202122232425262728293031» 2024/04 文化系トークラジオLIFE「表現する人・したい人~一億総クリエイター時代?」で学生の間でクリエーター指向よりプロデューサー指向が強まっているという話を聴きました。その主な理由としては: 積極的な理由としては、商業的なプロジェクトではクリエーターの意向が、プロデューサーによりオーバーライトされる(完全に変更される)ことが多々あるので、むしろ仕切る側に立ちたい 消極的な理由としては、クリエーターでやっていくほど創造性に自信はないが、プロデューサーやマネージャーとしてならやっていけそうな気がする などが考えられるようです。 サイエンティストも広い意
タイトルどおり、本当に「そこまでやるのか?」という感じの付録基板がトランジスタ技術誌(CQ出版)の8月号に付く予定です。 トランジスタ技術 8月号付録基板 連動企画(予告)※注:USBマイコン基板は8月号の付録。9月号の付録はベースボード基板(部品実装無し) USBドングル型でハンダ付けどころか、ケーブル接続不要、電源不要で動くようです。 CQ出版の月刊技術誌の付録基板企画はどこまでエスカレートするやら……。そのうち本屋で立ち読みをしている時に付録基板綴じ込みページを開いたら、基板に貼り付けてあった薄膜太陽電池を電源としてLEDがピカピカ光り出す~というのもあながち冗談とは言えないかもしれません。
実はまだ在米中で、明日、帰国します.やっとこさっとこ、サンマテオにでかけて留守中にサボっていた仕事にだいたいケリが付いたので、Maker Faire見聞録でも書いておこうと思います、印象を忘れないうちに.ムービーがどうにもこうにもうまく埋め込めないので、ムービー集はまた後で.5月2日の朝、モントレーからサンマテオに向けて出発.1号線から101に入り、おばさんが作ってくれたおにぎり(おいしい!)をぱくぱく食べながらひたすら北上. クルーズコントロールが付いているので、運転は楽々.途中、車を引っ張ったモーターホームに遭遇.アメリカでは珍しい光景ではありませんが、大型バスほどの大きさのモータホームがさらに車(キャンプ場に着いてからの足になる)を引っ張っている姿は壮観. 子供が独立して、リタイアした夫婦が家を売って、モーターホームを買って全米をドライブしながらまわる、というのはアメリカ人の夢のひと
去る3月11日、平田大治氏の司会で、「Ruby」の開発者として知られるまつもとゆきひろ氏と、ディーエイエヌ代表取締役でブロガーとしても人気の小飼 弾氏との対談イベント「エンジニア進化論(パソナテック主催)」が開催されました。今回は、小飼 弾氏に同イベント会場で話題になった「生き残れるエンジニアとは」について、さらに深めるかたちでご執筆いただきました。(アスキーネタ帳編集部) “Ruby三傑”と私の「生き残れるエンジニア」についての共通意見 パソナテック主催のイベント「エンジニア進化論」から早一月。ここで改めて対談の主題でもあった「生き残れるエンジニアとは」について、私なりの考えを紹介したいと思います。 (すでにレポートがいくつかのウェブサイトに上がっています) http://blog.pasonatech.co.jp/mitani/104/6550.htmln http://www.atm
・カラオケ化する世界 こんなに凄いことになっていたのか、KARAOKEって。ロンドン大学の歴史科研究員が現代の世界各国のカラオケフィーバーぶりを、情熱的にフィールドワークしてまとめた比較文化論。日本ではすこし冷めた感じがあるカラオケだが、その熱狂は世界に確実に波及していた。 「歌に対する人類の夢を具現化した機械・カラオケは、その誕生から三十年を経ずして全世界に普及した。世の様々な文化流行を見ても、これほどの短期間に、これほど広範囲の普及を見たものは他に類を見ない」 韓国では「国技」と呼ばれるくらい国民の娯楽として浸透している。ビジネスコミュニケーションに必須の潤滑剤にもなっているらしい。タイやインドネシアではセックスを提供する「アダルトカラオケ」も繁盛している。シンガポールや台北、上海にはカラオケタクシーまで登場した。 アメリカではカントリーと融合して「カラオケカウボーイ」いるし、イギリス
面会を依頼されたときに、それを断るというのは、けっこう骨の折れる意志決定である。 そもそも、誰かが自分に会いたいと言ってくれることは、大変ありがたいことである。自分みたいな人間に興味を持っていただけて、とても嬉しい。 何より、はるばるアメリカまで来て、何かのついでとはいえ、ぎっしり詰まった旅程のなか、わざわざ日本人である自分に会いに行きたいといってくれるのだから、光栄なことである。 しかるに、それを忙しいからといって断るのは、どこか気が進まない。 そもそも、私の現在のワークスタイルでは、拘束時間的・物理的に忙しいということはまったくない。起きたいときに起き、寝たいときに寝て、働きたいときに働き、遊びたいときには存分に遊んでいるのである。 だから第三者が見れば、どこをどう見ても私を忙しいほうの種類の人間と分類することはないだろう。 しかし、実際には精神面では極度に張り詰めているのである。 東
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